会津地域放牧現地研修会が開催されました!
7月16日に全会津家畜保健衛生畜産振興協議会が主催し、放牧地の管理状況の点検と放牧事業の機能向上を目的に、猪苗代町、喜多方市の放牧場を会場として、会津地域放牧現地研修会が開催されました。
かつて、会津地方では、耶麻地方を中心に多くの公共牧場が運営されていました。 しかし、畜産農家の減少や運営費用の問題等から、近年は猪苗代町営磐梯山牧場と喜多方市の扇ケ峰牧野の2カ所が公共牧場として管内の乳用牛や肉用牛を受け入れし、放牧事業を行ってきました。
平成23年度、東日本大震災に伴う原発事故により牧草が放射性物質で汚染され、年度途中で放牧の中止を余儀なくされました。
しかし、畜産農家の強い要望により、福島県営農再開支援事業による牧草地の除染(更新)事業を実施し、安全性を確認し、猪苗代町営磐梯山牧場では平成29年度、扇ケ峰牧野では平成30年度から放牧が再開されました。
両牧場では、昨年度から効率的な運営のため放牧現地研修会を開催しています。 今年度の研修会は、牧場を運営する市町や牧野組合の組合員、県関係機関等が参加し、一般社団法人 日本草地畜産種子協会 放牧アドバイザーの梨木守先生を講師に、放牧場における牧草や放牧牛の状況等を踏まえ、効率的な牧野運営に向けアドバイスをいただきました。
講師の先生からは、「1ha当たり成牛2頭を目標に放牧頭数の確保に努めること」「放牧頭数の状況を踏まえ一部を採草地として利用したり、掃除刈りの実施により牧草を一定の草丈に保ち牧草の利用性を高めること」など、効果的な放牧の実施について貴重なアドバイスをいただきました。
これらのアドバイス等を踏まえ、今後効果的な放牧事業の実施を支援してまいります。