水田メガファーム実証ほの実績検討会を開催しました!
印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月6日更新
当普及所では、今年度、「ふくしまアグリイノベーション実証事業」を実施し、(1)「密播」導入による播種・育苗管理の省力化、(2)水田センサーを活用した水管理の省力化、(3)ICTを活用した収穫・乾燥作業の「見える化」と効率化について実用性を検討しました。
2月14日(木曜日)には、実証ほにおける実証結果をもとに実績検討会を開催し、意見交換を行いました。
特に「密播」では、10aあたりの苗箱数を12.1箱から7.2箱まで削減でき、播種・育苗に必要な資材も約30%削減できると試算されました。実証ほ担当農家からも、育苗箱数の削減により省力化が図られ、育苗ハウスを増設しなくても面積拡大が可能であること、慣行栽培と比べても苗質や植付状況は遜色ないとの評価を受けました。
また、水田センサーについては、データとして「見える化」することで、作業員全員で状況を共有できるようにより、これまで以上に丁寧な水管理ができたとの評価を受けました。
ICTを活用した収穫・乾燥作業の効率化については、システム導入により、ほ場ごとのタンパク質含量が「見える化」でき、ほ場特性を把握できるので有効であるとするものの、システム操作には慣れが必要であり、システムに慣れるまでのサポート体制が必要であるとの評価を受けました。
今年度の結果を基に、次年度も引き続き、低コスト・省力化の現地実証に取り組んでまいります。