ハクサイ収穫機の現地検討会が開催されました!
11月30日にいわき市大久町で開催された、県アグリイノベーション活用型営農モデル推進事業の現地検討会に参加しました。
検討会では、加工用業務野菜を生産するマルヤス産業(天栄村)が、いわき市大久町の耕作放棄地等に作付けしたハクサイのほ場において、国内初であるハクサイ収穫機の実演が行われました。
同収穫機は、基本的な構造はキャベツ収穫機と同じですが、ハクサイはキャベツより柔らかく、根の張りも浅いことから、ハクサイを拾い上げるコンベア部分をゴムからスポンジに、固定刃を回転刃に替えるなどの改良が行われたとのことでした。
作業は、オペレーター1名、機械上で収穫物の調整を行い、コンテナに積み込む作業者3名の4名体制で行われ、10aを2~4時間(ほ場条件により変動)で処理可能とのことでした。
なお、同社では、会社がほ場から離れているため、ICTを活用して、いわき市のほ場における照度、地温、気温、湿度、EC等の計測データを天栄村で受信し、これらの情報を基に週に1度ほ場に出向き、施肥や防除等の肥培管理を行っているとのことでした。
収穫作業を行った同社の社長から、「少人数でも効率的に大規模な農業経営ができる。若い世代にも是非見ていただき、営農意欲を高めて欲しい。」とのコメントがありました。
今回実演されたICTや先進技術が、人手不足や高齢化が心配される浜通地方における、野菜の大規模生産のモデルとなっていくことが期待されます。