畦畔管理の省力化に期待!!「イブキジャコウソウ」の定植指導会が行われました!
6月30日(土曜日)、喜多方市塩川町赤星集落で、畦畔管理の省力化を目的に「イブキジャコウソウ」の定植指導会が開催されました。
「イブキジャコウソウ」は、日本に自生するシソ科の多年草で、滋賀県の伊吹山に多く自生することが名前の由来と言われています。
ハーブのタイムに似た香りがし、夏にはピンクの小さな花が咲き、一面を覆います。
岩手県では、平成21年度から水田の畦畔や法面のカバークロップとして「イブキジャコウソウ」の栽培技術の確立に取り組んでおり、現在、岩手県農産物改良種苗センターを中心に栽培技術の普及に取り組んでいます。
本指導会は、赤星集落の住民でつくる赤星環境保全会が岩手県に視察に行った事がきっかけで実現し、「イブキジャコウソウ」の植栽は本県では初めての取り組みです。
当日は、赤星環境保全会ほか周辺住民約50名が参加し、岩手県農業研究センター吉田宏上席研究員及び岩手県農産物改良種苗センター職員3名から「イブキジャコウソウ」の定植・栽培管理について指導を受け、参加者が協力して畦畔に苗を定植しました。
「イブキジャコウソウ」は、多年生の高山植物であり、寒さに強く雪下でも越冬が可能とのことです。
また、地這性であることから被覆性に優れ、雑草の抑制効果も高く、維持管理は1~2年に1回15cm程度に刈り込むだけで数年間維持できるそうです。
炎天下にも関わらず、参加者の皆さんは、熱心に作業に取り組まれ、「イブキジャコウソウ」への期待がさらに膨らむ指導会でした。
当農業普及所では、赤星環境保全会の取り組みを支援するとともに「イブキジャコウソウ」の実用性についても定期的に調査する予定です。
関心のある方は、当農業普及所へ是非御相談ください。