7年ぶりに雄国山麓に放牧牛が戻ってきました!
原発事故の影響で牧草から基準値を上回る放射性物質が検出され、平成23年度途中から利用を中止していた喜多方市塩川町の雄国山麓にある扇ケ峰牧野では、6月1日に7年ぶりに放牧が再開されました。
放牧の実施が牛の生産性の向上につながり、塩川町駒形地区を中心とした畜産農家の発展を支えてきたことから、牧野を運営する喜多方牧野組合では、放牧の再開に向け度重なる検討を行ってきました。
昨年度、組合員の熱意が実り「福島県営農再開支援事業」の採択を受けることができ、約9.5haの牧野の除染(更新)が実施されました。
本年は雪解けが遅く牧草の再生が心配されましたが、牧草も若干生育が遅れているものの放牧適期を迎えたことから開牧日を6月1日と定め、雪解けから牧柵の補修や水飲み場の整備など準備を進め開牧にこぎつけることができました。
放牧を開始する6月1日には、組合員、喜多方市、JA、県等の関係者が参集し、開牧式が開催されました。
開牧式では冒頭、牧野組合の佐々木組合長が「放牧再開が出来てよかった。元気な牛の姿を発信して風評払拭につなげたい。」と力強く挨拶をされ、御来賓の皆様から御祝辞を頂いた後に、開牧を祝って牛乳で乾杯が行われました。
その後、組合員4戸からトラックで運ばれた11頭の牛が広々とした牧野に放牧されました。
10月末まで放牧が継続されますが、当普及所では放牧中に事故がなく放牧牛の健康が維持されるよう、引き続き牧野の運営を支援してまいります。