樹上脱渋した会津身不知柿のPRを行いました
印刷用ページを表示する 掲載日:2017年11月27日更新
会津地方で多く栽培されている会津身不知柿は、通常、収穫後に焼酎などのアルコールにより脱渋(渋抜き)し販売されますが、今回、果実の収穫前に樹上で脱渋する技術の実用性を確認するため、西会津町において生産者に御協力いただき調査を実施しました。
樹上脱渋は、通常の方法で脱渋した場合に比べ早めに収穫ができることや、長期間にわたり収穫・出荷が可能であること、さらには甘柿に近い食感が得られることなどが期待されます。
今回の調査では、10月10日に樹上の果実に固形アルコール剤を入れたポリ袋をかけて処理し、11月13日に脱渋された状態で収穫しました。
収穫された柿は個体差はあるものの渋が抜けたことを示すゴマが入っていて、甘柿に近い食感を得ることができました。
なお、今回、試験的に樹上脱渋した会津身不知柿の商品性を検討することとし、11月18日(土曜日)に施設のグランドオープンで賑わう「道の駅にしあいづ」において消費者の皆さんに御協力をいただき試食によるアンケート調査を行いました。
当日は気温が低く屋外で協力をお願いしていたため、お客さんに来ていただけるか不安でしたが、約45名の皆さんに試食とアンケートにお答えいただきました。
その結果、多くの皆さんから美味しいとの評価をいただきましたが、今後に向けては果面の汚れの改善や脱渋処理時期の検討などを進めていく考えです。