東京オリンピック・パラリンピック関連施設に「ふくしま県産材」を提供しました(R4)
県産材による木製ベンチの提供
福島県は、県産材の活用を通して、日本を訪れる海外の方々に対し、復興支援への感謝と“おもてなし”の気持ちを発信するため、県内の小中学校71校の児童、生徒が組立作業に携わり、県産材で製作した木製ベンチ250脚を東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の関連施設に設置しました。
大会終了後、木製ベンチは製作に携わった小中学校で再利用されています。
<写真提供:国見町立県北中学校> <写真提供:郡山市立高倉小学校>
<写真提供:喜多方市立豊川小学校> <写真提供:南相馬市立上真野小学校>
日本の木材活用リレー ~みんなで作る選手村ビレッジプラザ~
福島県は、国産木材を使用して選手村ビレッジプラザを建築し、大会で使われた木材をレガシーとして各地で活用するプロジェクト「日本の木材活用リレー ~みんなで作る選手村ビレッジプラザ~」に全国62自治体とともに参画しました。
福島県が提供した木材はスギ材及びヒノキ材で、合計約113m³です。選手村内に設置したビレッジプラザのC棟、A3棟、A5棟の構造材や床材として活用されました。
内覧会の様子(令和2年1月29日から31日)
提供した木材の返却状況
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会終了後、ビレッジプラザは解体され、提供した木材は各自治体に返却されました。
福島県が提供した木材は、令和3年12月及び令和4年1月に返却されました。
<返却木材積込状況> <返却された木材>
返却材のレガシー利用
返却された木材は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関するプロジェクトである「日本の木材活用リレー ~みんなで作る選手村ビレッジプラザ~」の理念を引き継ぎ、次世代に誇れる遺産(レガシー)を創出するため、県有施設での再利用や希望のあった県内市町村、県立高校等へ譲渡を予定しています。
<返却材再加工状況 木製ベンチ制作中>
木材等の譲渡
木材等の譲渡の第一弾として、令和4年7月8日に福島県立郡山北工業高等学校に対し、木材約2.5m³、木製ベンチ5基を譲渡しました。
譲渡した木材は生徒の実習で木材保管小屋などに再加工し、校内に設置する予定です。
木製ベンチについては、校舎内に設置予定です。
<福島県立郡山北工業高等学校での譲渡状況>
福島県立郡山北工業高等学校のほか、県内21の市町村、学校関係7校、県有施設4施設、福島県木材協同組合連合会に対し、譲渡を行いました。
<譲渡数量(合計)>
木材:約54m³ 木製ベンチ:152基 サイクルスタンド:96基
福島県が実施した主なレガシー利用
⑴ シンボルツリー及び案内看板の設置
ビレッジプラザ建築資材を再加工し、林業アカデミーふくしま施設内にシンボルツリーを設置しました。また、福島県林業研究センター敷地内に案内看板を設置しました。
林業アカデミーふくしまシンボルツリー [PDFファイル/973KB]
⑵ 県内小中学校への木製プレート及びエンピツの配布
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会関連施設に設置した木製ベンチの製作に御協力をいただいた県内小中学校に対し、ビレッジプラザ建築資材を再加工した木製プレート及びエンピツを配布しました。
<写真提供:いわき市立平第三小学校> <写真提供:郡山市立高倉小学校>
<ビレッジプラザ建築資材を再加工したエンピツ>
⑶ 第47回福島県林業祭での木工工作体験イベント
令和4年10月22日に福島県林業研究センター(郡山市)で開催した第47回福島県林業祭において、ビレッジプラザ建築資材を再加工した木工工作キットを用いた木工工作体験イベントを開催しました。また、同会場において、ビレッジプラザ建築資材の一部を配布し、大会レガシーを来場者の皆様と共有するとともに、木材利用に関する普及啓発、意識醸成を図りました。
<第47回福島県林業祭での木工工作体験イベント>
譲渡した木材等の主なレガシー利用
県内市町村等へ譲渡した木材等は、県内公共施設や県立高校等でレガシーとして活用されています。
<写真提供:福島県立猪苗代高等学校> <写真提供:あづま総合運動公園>
※アートルームの床材に再加工して利用 ※案内看板に再加工して施設内で利用
<写真提供:喜多方市> <写真提供:矢吹町>
オリンピック・パラリンピック大会組織委員会から贈呈された県産材を使用した木製エンブレム楯(平成30年3月7日)
プロジェクトのスタートに当たり、森会長から感謝状が授与されました(平成29年11月24日)
Photo by Tokyo 2020 / Shugo TAKEMI