ため池の役割
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年3月1日更新
農業用施設の多面的な機能
ため池とは、雨や河川の水に恵まれない地域でも水が使えるように水をためておく人工の池のことで、その数は全国に21万か所あり、そのうち福島県には約3,700か所のため池があります。
ため池の多くが明治時代以前に作られ、現在も地域の貴重な水源としての役割を果たしているとともに、農業を続けることで洪水を防ぐ役割や自然環境の保全などさまざまな役割も果たしています。
【洪水防止】
大雨が降った時に水を一時的にため込み、下流域の氾らんを防ぐ役割があります。
【土砂流出防止】
上流からの土砂の流出を防ぎ、下流の田畑や民家を被害から守る役割があります。
【生態系保全】
水が蓄えられた空間は、動植物の命をはぐくむ役割があります。
【親水空間形成】
地域の住民に、水に親しめる場所を提供しています。
【歴史・文化の継承】
水を確保するため、地域の人々が苦労した歴史や伝統行事などが伝えられています。
(農林水産省HP「ため池管理体制の手引き」より抜粋)
~ふくしま水土里の防災力アップ運動~
ため池は、洪水防止などの防災機能がある一方で、大規模な地震や局地的な豪雨によって、
ため池が壊れ、下流に被害をもたらす可能性も持っています。
東日本大震災による被害を教訓として、県内のため池では被害を軽減させる減災対策を進めています。