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「大豆・子実用とうもろこし生産振興セミナー」を開催しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年3月29日更新

「大豆・子実用とうもろこし生産振興セミナー」を開催しました

 県では、食料安全保障の強化に向け、国産の需要の高い大豆と国産濃厚飼料として有望な子実用とうもろこしの生産拡大を図るため、モデル地区や実証ほを設置し成果を波及させるなど、生産振興の取組を行っているところです。

 実需者に求められる県産大豆の品質や生産量、高温対策、モデル地区の取組事例について理解を深めるとともに、水田の輪作体系に子実用とうもろこしを加えることのメリットについて学び、生産者の経営改善に資するため、以下の日程でセミナーを開催しました。

 セミナーには、講師として会津天宝醸造株式会社の満田社長や、農研機構の篠遠氏、嶝野氏等を招き、県内各地から生産者や関係機関約100名が参加しました。

 ■日時 令和6年2月13日(火曜日) 13時00分~15時45分

 ■場所 福島県農業総合センター多目的ホール 

     郡山市日和田町高倉字下中道116番地

フォーラム

 ■内 容 

(1)講演:会津天宝醸造株式会社における取組について    

  講師:会津天宝醸造株式会社 代表取締役社長 満田盛護氏 

  要旨:会津産大豆「あやこがね」を使った商品等の機能性や特徴について説明があった。

会津天宝  

(2)情報提供:県中地方の大豆生産とモデル地区について

   発表者:福島県県中農林事務所農業振興普及部 技師 梅津輝氏

   要旨:県中地方のモデル地区は、適切な排水対策や防除を行うことで、大豆生産の高位安定化を実現し、労力分散等により安定した農業収入を得ている。

県中農林

(3)情報提供:高温条件下における大豆栽培について

   発表者:福島県農業総合センター作物園芸部畑作科 主任研究員 大寺真史氏

   要旨:令和5年のような高温条件下では、開花以降の乾燥ストレスを回避するために、灌漑を行うこと、そして雑草・病害虫防除、適切な施肥等基本技術の励行が重要。

農セ              

(4)講演:大豆の高品質・安定多収栽培へ向けた子実とうもろこしとの輪作

   講師:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 

      東北農業研究センター 水田輪作研究領域 ICT活用技術グループ

      主任研究員 篠遠善哉氏

   要旨:大豆・水稲の輪作に子実用とうもろこしを加えることで、大豆・水稲の多収・省力・持続的栽培が可能となる。

しのとお

(5)講演:東北地方における子実とうもろこしの調製と給与の取り組みについて

   講師:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

      東北農業研究センター 水田輪作研究領域 ICT活用技術グループ

      上級研究員 嶝野英子氏

   要旨:乾燥子実とうもろこしは、保管方法によっては常温で保管しても、カビ毒や貯穀害虫について問題のないレベルで給与可能。サイレージ処理は、乾燥機がなくとも取り組める。

とうの

(6)成果発表:相双地域における子実用とうもろこし栽培の取組について

   発表者:福島県相双農林事務所農業振興普及部 技師 石川拓磨氏

   要旨:子実用とうもろこしの作業体系を確立するため、実証ほを設置。子実用とうもろこしの面積当たりの粗収益は、米・麦・大豆に劣るものの、10a当たりの労働時間が短いため、時間当たりの収入が多い。

相双農林