福島県の稲作の概要や作付状況
福島県の稲作の概要
福島県は、米の主要な生産県であり、2022年(令和4年)の子実用作付面積は57,800ha、収穫量は31万7,300tとなり、全国で7番目となっています。
福島県の面積は全国3位ととても広く、地形や気候から、中通り、浜通り、会津と3つの地域に分けられています。
それぞれの地域では、地形や気候に合ったいろいろな作物が生産されています。その中でも米は、福島県全体の農業算出額の1/3を占める、主要な作物です。
資料
令和4年産水稲の作付面積、収穫量等 (東北農政局 令和4年12月9日発表)※ 四捨五入の関係で内容と合計が一致しない場合があります。
区分 |
作付面積(ha) |
収穫量(t) |
10a当たり収量(kg/10a) |
作況指数 |
県計 |
57,800 |
317,300 | 549 |
100 |
会津 |
20,200 |
118,800 |
588 |
99 |
中通り |
31,000 |
164,600 |
531 |
100 |
浜通り |
6,600 |
34,200 |
518 |
100 |
水稲の作付面積と収穫量の推移
作付けされている主な品種
種子の注文数量から換算した令和4年産の品種別作付状況は、「コシヒカリ」48.3%、「天のつぶ」21.3%で、この2品種で全体の7割近くを占めています。次いで「ひとめぼれ」17.4%、「里山のつぶ」4.0%、「チヨニシキ」及び「あきたこまち」が0.5~2%前後で続いています。
もち品種では、「こがねもち」の作付が最も多く、酒造好適米品種では「夢の香」の作付が最も多くなっています。
令和4年産水稲うるち米品種別作付状況 (種子注文数量からの推計)
順位 |
品種 |
全体作付割合(%) |
1 |
コシヒカリ |
48.3 |
2 |
天のつぶ |
21.3 |
3 |
ひとめぼれ |
17.4 |
食味ランキング
一般財団法人日本穀物検定協会では、ご飯を実際に試食し、評価の結果を食味ランキングとして公表しています。
食味の良い順に「特A」、「A」、「A’」・・・のランクを付けます。
本県産米では、会津・中通り・浜通り産のコシヒカリとひとめぼれ、天のつぶ及び里山のつぶが評価対象となり、米どころとしての評価を得ています。
資料 一般財団法人日本穀物検定協会が発表した食味ランキング(5段階評価)
※H29、H30の里山のつぶは参考出品