梅毒
全国的に近年報告数が急増しており、福島県でも報告数が増加しています。
県南地域では、平成27年に1例の報告がありました。
1 梅毒とは
感染している人との性的な接触(粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。
陰部に潰瘍ができたり、リンパ節の腫れ、全身の発しんなどの症状を呈します。進行すると、脳や心臓にも症状がでることがあります。
梅毒に疾患しているひとが妊娠すると、早産や死産になったり、胎児に重篤な異常をきたすことがあります。(先天梅毒)
2 発生状況
全国において、女性の梅毒感染者届出数は平成22年の124例から平成27年の574例へと、5年間で約5倍に増えました。平成27年に報告のあった2,698例をみると、性別では男性1,934例、女性764例、年齢別では男性は40~44歳が最も多く16%、女性は20~24歳が最も多く31%でした。また、女性の15~34歳の年齢郡が女性報告全体の7割を占めました。
福島県においても梅毒の患者報告数が増加しており、平成28年第11週には「先天性梅毒」の報告が1例ありました。平成27年に報告のあった24例をみると30歳代が最も多く、10歳代~30歳代を合計した数は17名で70.8%を占めました。
H22年 | H23年 | H24年 | H25年 | H26年 | H27年 | H28年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
県南地域 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
福島県 | 6 | 4 | 2 | 11 | 8 | 24 | 13 |
全国 | 621 | 827 | 875 | 1,228 | 1,661 | 2,698 | 796 |
(H28年は3月27日分まで)
H22年 | H23年 | H24年 | H25年 | H26年 | H27年 | H28年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
県南地域 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
福島県 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
全国 | 1 | 6 | 4 | 4 | 10 | 13 | 4 |
(H28年は3月27日分まで)
3 予防方法
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用することが勧められます。コンドームの適切な使用によりリスクを減らすことができます。オーラルセックスやアナルセックスでも感染します。
一度治っても再び感染することがあるので、パートナーと一緒に検査・治療しましょう。
4 感染症法に基づく届出
梅毒と診断した医者は、診断して7日以内に最寄りの保健所への届出が必要です。
県南地域の医療機関は県南保健所へ御連絡願います。
(電話0248-22-6405 Fax0248-23-1252)