インフルエンザ情報
インフルエンザの発生動向について
本県では、福島県感染症発生動向調査週報2024年第51週(12月16日~12月22日)において、インフルエンザ定点医療機関からの患者報告数が1定点あたり「31.80人」となりました。警報レベルである30を上回りましたので体調管理に留意するとともに、引き続き基本的な感染対策をお願いします。
2024年第51週(12月16日~12月22日)の状況
※出典:福島県感染症情報センター「福島県感染症発生動向調査」
保健所 | 第48週 | 第49週 | 第50週 | 第51週 |
---|---|---|---|---|
福島市 | 5.42 | 6.58 | 13.00 | 30.00 |
県北 | 14.78 | 16.11 | 27.11 | 27.78 |
郡山市 | 5.92 | 9.08 | 18.46 | 36.31 |
県中 | 10.89 | 19.44 | 18.67 | 28.00 |
県南 | 5.14 | 8.29 | 9.86 | 21.71 |
会津 | 5.50 | 9.10 | 20.30 | 47.20 |
南会津 | 1.33 | 5.33 | 7.67 | 11.33 |
相双 | 3.17 | 4.67 | 12.83 | 25.33 |
いわき市 | 2.85 | 7.69 | 15.23 | 35.69 |
県全体 | 6.39 | 9.88 | 16.80 | 31.80 |
<参考:インフルエンザの流行レベル>
流行開始 :定点当たり報告数 1.0
注 意 報 ・警報終息基準 :定点当たり報告数 10.0
警 報 :定点当たり報告数 30.0
インフルエンザは、例年11月頃より流行が始まり、1月から3月に流行のピークを迎えます。インフルエンザにかからないよう、また、他の人に感染させないよう心がけましょう。
今年度のインフルエンザ対策については、下記のページを御覧ください。
○令和6年度 今シーズンのインフルエンザ総合対策について
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
子どもではまれに急性脳症を、高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
インフルエンザは一般的に発症前日から、発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われています。そのため、ウイルスを一般的に排出している間は、外出を控える必要があります。
インフルエンザ陽性の場合は、発症後5日を経過しかつ解熱後2日(幼児は3日)まで外出を控えることが推奨されています。
インフルエンザは、1~3日間の潜伏期間があります。周りにインフルエンザ陽性の方がいる場合には、体調の変化に注意し、普段と体調が異なる場合には、出勤や登校を控えるなど、外出に留意しましょう。
インフルエンザを予防するには?
新型コロナウイルス感染症と同様に基本的な感染対策がインフルエンザに対しても有効です。
〈マスクの着用〉
高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、医療機関や高齢者施設などへ訪問する際は、マスクの着用を推奨します。
〈手洗い等の手指衛生〉
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
〈こまめな換気〉
建物に組み込まれている常時換気設備や台所・洗面所の換気扇により、室温を大きく変動させることなく換気を行うことができます。窓開けによる換気は、対角線上にあるドアや窓を2か所開放すると効果的な換気ができます。
冬場の換気については、窓開けを行うと、一時的に室内温度が低くなってしまいます。暖房器具を使用しながら、換気を行ってください。
〈適度な湿度の保持〉
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
〈十分な休養とバランスのとれた栄養摂取〉
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
インフルエンザの予防接種について
インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。
○インフルエンザワクチンについてはこちら
症状が現れたら
●乳幼児や高齢者は重症化するリスクがありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
●普段と体調が異なる場合には、出勤や登校を控えましょう。
●咳やくしゃみなどの症状がある場合には、周りの人へうつさないためにも、マスクを着用しましょう。
●安静にして、休養をとりましょう。睡眠を十分にとることが大切です。
●小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすことがあります。
発熱から2日間以内に発現することが多いので、自宅で療養する場合、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は、小児・未成年者が一人にならないなどの配慮が必要です。
○インフルエンザQ&A