腸炎ビブリオ
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年8月17日更新
Vibrio parahaemolyticus
菌の特徴
腸炎ビブリオは、海水や海中の泥に常在する細菌で、海水の温度が高い夏になると増殖します。ただし、熱に弱く、4℃以下ではほとんど増殖しません。
- 増殖速度がとても速く、短時間で増殖する。
- 塩水を好むが、真水には弱い。
- 熱に極めて弱い。
原因食品
生鮮魚介類及びその加工品。刺身、寿司などが代表的のものです。
また、腸炎ビブリオが付着した魚を調理したまな板、ふきんなどを介して別の食品を汚染し、その食品から食中毒をおこすこともあります。
症状
潜伏時間(発症までの時間)は、8~24時間。 主症状は、激しい腹痛と下痢。吐き気、嘔吐、発熱を起こす人もいます。
予防のポイント
- 魚介類は、調理前に流水(真水)でよく洗うこと。
- 魚介類を調理した器具は十分に洗浄消毒すること。
- 鮮魚介類は、可能な限り4℃以下で保管すること。
- 加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(60℃10分以上)すること。
- 2時間以内の消費に努めること。