プールの汚れ
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
Q3:プール水の汚れにはどんなものがあるのでしょうか。
プール水の汚染源の主たるものは入泳者で、毛髪、垢、鼻汁、唾液、尿、汗腺から分泌されるものや化粧品があります。
主な成分構成はアンモニア性窒素、有機性アミン、尿素、クレアチン、アミノ酸などです。
そのほか屋外プールでは、雨水、土砂等の混入があり、落下微生物によって引き起こされる藻類の増殖が汚染率を高める要素となっています。
また、レジャープールの場合は、プールサイドで飲食されることもあり、これらの残さの混入による汚染等が考えられます。
設備的な汚染としては、給水系統からの鉄さび、水処理薬剤等によるものも確認されています。
これらの汚染物質が増加しますと、以下のように水質に影響を与えます。
水質項目 | 汚染物質 | 汚染による弊害 |
pH | コンクリート成分、入泳者分泌物、水処理剤等 | 酸性:目の刺激 アルカリ性:皮膚粘膜の刺激、細菌、藻の増殖 |
濁度(透明度) | 塵、土砂、垢、入泳者付着物等 | 視界不良、不快感 |
過マンガン酸カリウム消費量、残留塩素、大腸菌 | 垢、人脂、鼻汁、尿、たん、入泳者付着物、化粧品、藻、細菌、ウイルス、塵等 | アデノウイルス感染症、消毒用塩素消費量の増加、不快感 |