プール薬剤管理の注意点
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
Q10:薬剤を管理する場合、注意しなくてはならないことはなんですか。
塩素剤は取り扱いおよび保管に注意して、効力の減少や事故の発生を防ぐ必要があります。
その要点は、他の物品や薬品と接触や混合しないような場所を選び、温度の上昇をさけ、光をさえぎって保管することにあります。
特に事故防止のために注意を要する薬品は、酸、アルカリおよび可燃性の薬品です。
塩素剤のうち固形塩素剤は強力な酸化性物質であり、取り扱いを誤ると発火、爆発などの重大な事故につながる危険性があります。
特に、固形のままで塩素化イソシアヌル酸と次亜塩素酸カルシウムとを混合して使用、保管すると、発熱、発火の危険があるので注意しなければなりません。
複数の種類の薬剤を保管する場合は、保管場所が混乱するようなことがないように十分整理する必要があります。
また、塩素系の薬剤はどんなに上手に保管した場合でも、少しずつ塩素が漏れるものだと考えなくてはなりません。
塩素ガスが滞留すると室内の金属を腐食することがありますし、高濃度になれば人体にも危険です。
そのため、塩素消毒剤の保管は他の物品と区分して、遮光、通風に配慮し、雨漏り、漏水等に注意します。
直接床の上に置いた場合、水たまりで薬剤が濡れる場合も考えられので、すのこや棚などを利用するようにします。
さらに、係員以外の立入を禁止して、入口は必ず施錠するようにします。