黄色ブドウ球菌
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年8月17日更新
Staphylococcus aureus
菌の特徴
黄色ブドウ球菌は、自然界に広く分布しており、健康な人の皮膚やのどなどにも常在しています。特に、手指に傷や湿疹などがあると、多く付着している可能性があります。
この菌は、食品の中で増殖するときにエンテロトキシンという毒素をつくり、この毒素を食品といっしょに食べることにより、食中毒をおこします。この毒素は、熱や乾燥に強い性質があるため、いったん毒素がつくられると加熱しても食中毒を防ぐことができませんので、十分な注意が必要です。
原因食品
おにぎり、弁当、仕出し弁当、生菓子類が原因食品として多く報告されています。
症状
潜伏期間は、1~5時間。 主症状は、吐き気、嘔吐、腹痛。下痢をともなうこともあります。
予防のポイント
- 手や指に傷がある人や手の荒れている人は、直接食品に触れたり、調理したりしないこと。
- 手や指の洗浄・消毒を十分に行うこと。
- 調理にあたっては、帽子やマスクを使用すること。
- 食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを防ぐこと。
- 長時間室温で放置した食品は、食べないこと。