循環器疾患対策について
循環器病はどんな病気?
循環器とは?
循環器とは、血液を体中に巡らせるための器官のことで、主に心臓と血管を指します。
💖 心臓と血液の流れ
心臓はポンプ🫀の役割を果たし、血液を勢いよく全身に送り出します。この血液が血管という通り道を通って全身を巡り、また心臓へと戻ってきます。
このように、血液が絶えず体内を**グルグルと巡回(循環)**しているため、「循環器」と呼ばれているのです。
🚨 循環の重要性
血液の流れ(血流)には、酸素や栄養を体の隅々まで届けるという大切な役割があります。
もし血流が途絶えてしまうと、これらの供給が止まってしまい、細胞や臓器が機能不全に陥り、深刻な病気を引き起こす原因となります。

循環器病はどんな病気?
「循環器病」や「心臓病」というのは、特定の病名ではありません。これらは、血液が体内を巡る器官(循環器)に関わる病気の総称です。
🚨 循環器病の主な種類
循環器病は、非常に多岐にわたりますが、大きく以下の2つに分けられます。
1. 脳卒中(のうそっちゅう)
脳の血管に問題が起こる病気です。
脳梗塞(血管が詰まる)、脳出血(血管が破れて出血)、くも膜下出血(脳を覆う膜の下で出血)の3つが主なものです。

2. 心血管疾患(しんけっかんしっかん)
心臓や全身の血管に問題が起こる病気です。
心筋梗塞、心不全、狭心症、不整脈、心臓弁膜症など、非常に多くの病気が含まれます。

📊 深刻な社会課題としての循環器病
循環器病は、私たちにとって非常に身近で重大な病気です。
死亡原因:日本における死因の第1位は「がん」ですが、第2位は「循環器病」(脳卒中と心血管疾患の合計)です。
介護の原因:長期間の介護が必要となる原因としては、がんよりも循環器病のほうが多くなっています。
医療費:国内の医療費に占める割合が最も高いのが循環器病であり、社会全体で取り組むべき大きな課題となっています。
早期発見のために健診を受けましょう!
健康診断の窓口を確認!
循環器病ですが、予防することは可能です。
そのために、まずは定期的な健康診断(健診)を受けることが非常に重要です🏥。健診によって、自覚症状がないうちに進行する高血圧や糖尿病、脂質異常症などの「循環器病の危険因子」を早期に発見し、適切な治療や生活改善につなげることができます。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、最初の段階では症状が無く、症状が現れた時にはすでに進行しているといういうことは少なくありません。
症状の無い病気を早期に発見するには、無症状のうちから定期的な健康診断を受けることが大切です。
1年に1回、定期的に健康診断を受診しましょう。

健康診断の結果は確認することが大事!
健康診断の結果を確認することは、ご自身の健康状態を正確に把握し、生活習慣病を未然に防ぐための重要です。
特に、血圧、血糖値、脂質に関する項目については、生活習慣病を早期に発見し、循環器病を予防するために、ちゃんと結果を確認することが大事です。
循環器病を予防するためには?
循環器病を予防するためには、生活習慣の見直しが非常に重要です。特に以下の4つの要素が、心臓や血管の健康を守る鍵🔑となります。
🥗 減塩
塩分(ナトリウム)の摂りすぎは、高血圧の最大の原因の一つです。血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかり、動脈硬化を進行させます。普段の食事から 薄味を心がけ、減塩に取り組むことが大切です。

🏃 運動
適度な運動は、血圧や血糖値、脂質の状態を改善します。いつもより、10分長く歩く、エレベーターでなく階段と使うなど運動の習慣化が健康維持につながります。

🚭 禁煙
喫煙は、心筋梗塞や脳卒中の最も大きな危険因子の一つです。タバコに含まれる有害物質は、血管を傷つけ、動脈硬化を進行させます。循環器病のリスクを大幅に減らすために、禁煙が大切です。

🍺 節酒(適度な飲酒)
過度な飲酒は、血圧を上げたり、不整脈を引き起こしたりするリスクを高めます。休肝日を設け、飲酒量を控え、**適量を守る(節酒)**ことが重要です。
これらの生活習慣を改善し、健診で危険因子を早期に発見・治療することで、循環器病の発症リスクを大きく減らすことができます
福島県における取組について
循環器病の啓発について
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