糖尿病対策について
糖尿病とはどのような病気?
糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を下げるインスリンというホルモンの量が不足したり、働きが悪くなったりすることで起こります。血糖値が高い状態が長期間続く病気です。
日本では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。(平成28年「国民健康・栄養調査」より)
福島県における糖尿病有病者の割合は、令和元年(2019)に男性では10.1%、女性では5.0%と全国と比較して高い傾向にあります。
糖尿病予防のために~キーワードは「食事」と「運動」です~
1.ベジ・ファースト
「ベジ・ファースト」とは、食事のときに野菜から食べ始めることをいいます。
手軽に実践でき、野菜を先に食べることで血糖値の急激な上昇を防ぐことで、糖尿病やメタボリックシンドロームを始めとする生活習慣病の予防に効果があるといわれています。
ベジ・ファーストの実践により、野菜を食べる習慣を身に付け、主食、主菜、副菜がそろったバランスのよい食事の実践につなげましょう。
2.ふくしま健民アプリ
糖尿病の予防には、ウォーキングなどの有酸素運動と筋トレなどの運動を組み合わせて実施することが効果的です。
「ふくしま健民アプリ」は、健康維持につながる生活習慣の定着化を図ることを目的とした、いつでもどこでも楽しく気軽に参加でき、継続して利用できるアプリケーションです。日々の歩行活動がポイント化され、目標ポイントに達成すると「ふくしま健民カード」が画面に表示されます。
「ふくしま健民カード」は福島県内の協力店で提示する事で特典を受ることができるお得なカードです。みんなで健康になって、「ふくしま健民カード」を獲得しましょう。
3.みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満
福島県では「健康長寿ふくしま」の実現に向け、「みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満」を重点スローガンに掲げています。
「健康長寿の延伸」に向けた取組を県民の皆さん、一緒に取り組んで行きましょう!
糖尿病を重症化させないために
1.早期発見・早期治療が重要
糖尿病は、早期に治療し、生活習慣を改善することで、合併症を防ぐことができます。
しかし、始めはほとんど症状がないため、早期発見が難しい病気です。そのため、健康診断は、糖尿病を見つける一番身近な方法です。お住まいの市町村や職場などで、毎年必ず健康診断を受けましょう。
また、健診結果に要注意の所見があった場合には、「なんともないのに」と思わず、必ず医療機関を受診しましょう。
2.合併症に要注意
糖尿病は、全身に影響を与える病気です。血糖値が高いままになると、体の中の血管や神経にダメージを与え、これを「糖尿病の合併症」と呼びます。
合併症の症状には、手足のしびれや感覚が鈍くなる、腎臓の働きが悪くなる、目が見えにくくなる等があります。また、高血糖の状態が続くと腎臓の働きがどんどん悪くなり、人工透析が必要になることもあります。 糖尿病が進むと歯周病、脳卒中や心筋梗塞等の病気にもなりやすくなり、注意が必要です。
3.専門的な糖尿病診療が可能な福島県糖尿病専門医
福島県では、適切なタイミングで糖尿病診療を受けることができる体制を推進しています。
健診結果から医療機関を受診する際(主に住民の方)には、福島県医師会のホームページの下記リンクから、糖尿病に関する研修を受講している医療機関をご確認ください。
https://xs579900.xsrv.jp/ishikai/membership-list/
また、かかりつけ医から糖尿病専門医を紹介する際(主に医療機関の方)には、福島県医師会のホームページの下記リンクから糖尿病専門医のリストをご確認ください。
https://xs579900.xsrv.jp/ishikai/specialist_list_1/
4.継続的な治療が大切
糖尿病による合併症を予防するために、定期的にかかりつけ医や眼科・歯科等を受診し、食事や運動、薬物治療などを行いましょう。継続的な受診のためには、家族や友人、職場等のサポートも重要です。
周囲の理解や協力は、治療に前向きに取り組む力となります。