夏井川河口の立入り規制
立入り規制にご協力ください。
希少な種である渡り鳥のコアジサシの県内唯一の営巣地を保護するため、福島県立自然公園条例に基づき、磐城海岸県立自然公園のいわき市夏井川河口の約12ha(ヘクタール)を、次の期間、知事の許可を受けなければ立ち入ることができない区域に指定しました。
(ただし、河川や森林等の管理者が、通常の管理のために立ち入ることは除かれます。)
規制期間 毎年5月1日から8月31日まで
立入り規制の内容
規制目的 |
コアジサシの営巣地の保護 |
規制期間 |
毎年5月1日から8月31日まで |
規制区域 |
いわき市夏井川河口の海浜部(約12ヘクタール) |
規制行為 |
立ち入ること。 ただし、管理行為は除きます。 |
規制根拠 |
福島県立自然公園条例 |
罰則 |
6月以下の懲役または100万以下の罰金 |
立入り規制箇所
コアジサシとは
コアジサシは、カモメ科の仲間で夏鳥として本州以南に渡来し(4~9月)、河川敷や海岸の砂礫地に集団で繁殖します。
繁殖地では、卵や雛が捕食されたり、造成工事やレジャーによる人為的撹乱を受けることが多く、全国的にも繁殖成功率が低い鳥です。
県のレッドデータブック(レッドデータブックふくしまI 2002年3月発行)では「絶滅の危機に瀕している種(絶滅危惧I類)」、環境省レッドデータブック(改訂・絶滅のおそれのある野生生物(鳥類)2002年8月発行)では「絶滅の危機が増大している種(絶滅危惧II類)」として掲載されている渡り鳥です。
県内では、コアジサシの飛来は、鮫川河口(いわき市)や松川浦(相馬市)などでも確認されていますが、営巣が確認されているところとしては、夏井川河口が唯一の地域です。
磐城海岸県立自然公園の概要
公園の指定 | 昭和23年10月18日 |
区域 | 福島県の東南部、いわき市小名浜の三崎より久ノ浜に至る南北に細長い海岸一帯で延長25kmに及びます。 |
地形 | 波立海岸、塩屋崎や二見ヶ浦等、海食により生じた海岸や岩礁があり、一部には新舞子等に砂浜が発達するなど地形の変化に富んでいます。 |
動植物 | 太平洋に面した海岸一帯には防風林を兼ねたアカマツ、クロマツが繁茂しています。 見晴らしのよい砂浜が広がり、堆砂により小さな干潟やヨシ原が作られるところでは、カモメ類、チドリ類、シギ類などの鳥類の生息が多数確認されています。 |
利用形態 | 波立薬師、賢沼ウナギ棲息地、塩屋埼灯台など名勝が多く、海水浴、自然景観鑑賞等レクリエーションの場として利用されております。 |
問い合わせ窓口
いわき地方振興局県民部県民生活課 Tel:0246-24-6203