6号機使用済燃料プールの冷却停止等について
トラブルの概要
令和6年6月18日午前8時33分頃、福島第一原子力発電所6号機高圧電源盤(M/C)6Cが電源停止し、非常用ディーゼル発電機(D/G6A)が自動起動した。また、6号機使用済燃料プール冷却浄化系ポンプ(B)が停止したことにより、使用済燃料プールの冷却が停止した。
さらに、同日午前8時35分頃、6号機タービン建屋地下1階で火災報知器が発報した。このため、東京電力において現場確認を行い、火気のないことを確認した。
その後、現場の安全が確認できたことから、午後6時19分に使用済燃料プールの冷却を再開した。
なお、ポンプ再起動に至るまでの間、使用済燃料プールの水位、水温に有意な変動は確認されず、モニタリングポスト、敷地境界連続ダストモニタのパラメータにも有意な変動は確認されていない。
福島県の対応
申し入れ
県では東京電力に対し、重大なトラブルに繋がるリスクに対して申し入れや要請を行っています。
令和6年6月18日に、原子力安全対策課長から東京電力に対し、次のことを申し入れました。
時間 | 申し入れ内容 |
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14時05分 | 6号機使用済燃料プール冷却停止や火災報知器の発報について、速やかに原因を究明した上で対策を講じ、その結果を報告すること。 |
15時15分 | 6号機高圧電源盤(M/C)6Cの電源が停止した原因は、設備の老朽化が疑われることから、トラブルの未然防止の観点の下、電源や主要設備を含む発電所全体の施設・設備の信頼性向上に向け、老朽化した部品等の更新など必要な対策を講じること。 |
【参考】福島県原子力安全対策課現地駐在
福島県では、東京電力ホールディングス株式会社の廃炉に向けた取組等の確認体制を強化するため、平成26年4月1日から、楢葉町内に原子力安全対策課職員が常駐し、現地確認やトラブル時の迅速な情報収集を行っています。なお、重大なトラブルが発生した時には休日・夜間も現場確認ができるように体制を整えています。