JR只見線について
JR只見線について
JR只見線は、福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ全長135.2kmの路線です。
沿線地域は国内有数の豪雪地帯であり、只見線に並行する国道252号は、福島・新潟県境(六十里越)が冬期間通行
止めとなります。そのため、只見線が福島県只見地区と新潟県魚沼地区間の唯一の交通手段であり、地域にとっての大
切な生活の足となっています。
また、只見線は秘境を巡るローカル線としても人気が高く、只見川や河畔に点在する集落、雄大な山々が四季を通じて
おりなす車窓からの絶景は、多くの旅行者等に愛されています。
今や只見線の魅力は、国外にまで及び、中国のインターネット上では、「福島の只見線は世界で最もロマンチックな鉄
道」と絶賛されるなど、ここ数年は、外国人観光客が多く見られるようになりました。
(写真 奥会津郷土写真家 星 賢孝氏)
東日本大震災の発災と新潟・福島豪雨による被災
平成23年3月11日、東日本大震災とそれに伴う原発事故により、福島県はこれまで経験したことのない甚大な被害を
被りました。こうした中で、さらに追い打ちをかけるように平成23年7月に新潟・福島豪雨が発生し、只見線は橋りょうの流
出や土砂崩れによる線路の崩壊など、甚大な被害を受けました。
特に会津川口・只見駅間は被害が大きく、只見川に架かる第5、第6、第7の橋りょうが流出したほか、第8只見川橋
りょう付近でも盛土の崩壊などが起きました。
被災後、JR東日本の懸命な復旧作業により、只見線の大部分で運行が再開されましたが、被害が特に大きかった会
津川口・只見駅間は、被災から約11年にわたって不通となり、バスによる代行輸送が続きました。
全線復旧に向けて
平成23年7月の新潟・福島豪雨により不通となっている会津川口・只見間ですが、地元の全線復旧への強い思いが
実を結び、平成30年6月に復旧工事起工式が執り行われ、復旧工事が進められておりましたが、令和4年10月1日に
全線運転再開となりました。