地球探検 ケニア共和国 伊藤淳一隊員 4
ジュンガニレポート ~ルヒャ族との730日~
ルヒャ民族、ティリキ亜種族の割礼儀式 2015年8月と12月、5年に一度のティリキ亜種族の割礼儀式が学校の休暇に合わせ執り行われました。割礼儀式はペニスの皮を切除を伴い、ティリキの男の子がティリキの大人の男として認められるための加入例です。 以下は、亜種族内の秘密でありますが、割礼前に、男の子達は割礼を取り仕切る男に、許しを前提に現在まで行なってきた罪(盗み等)を告白します。大人達は子供の犯してきた罪を両親に伝え、その後、両親は自分の子供が盗んだ作物や物品を被害者家族に返します。割礼は、彼らのアイデンティティ形成と加入例の意味合いの他に、コミュニティ内の争いの基を払拭すし浄化する役割も担っています。また、割礼前夜にはコミュニティーの年寄りか男の子達にらティリキ亜種族の歴史や規則を口伝伝承します。この割礼儀式を通し、ティリキ亜種族の大人の男性としてのアイデンティティーが形成されます。 任期を終えて、今後へ ケニアで活動する上でその地域の文化を如何に私なりに受容し活動に反映させていくか、また現場のプロジェクトはどのように動いているのか等、そのすべてが私にとって勉強でした。その中で、自分自身に一生懸命に向き合う中で、少しでも他の住民のプラスに繋がればという考えで活動を行ってきました。実際、ボランティア活動を通し住民が私から得たものは僅かかもしれません。一方で私がケニアの人々、社会、歴史から学ぶ事の方が多かったとおもいます。 また今後も一人の人間として、協力隊活動を通して得た現地住民との絆を大切に、また新たな地での住民との交流を通し、個人及び草の根交流を大切にしていきたいと思います。日本の方々にも私の視点で見たケニアやお世話になった現地の人々、友人の話を伝え「アフリカ」に対する親近感を感じてもらえれば幸いです。 | ティリキ伝統衣装1 | |
ティリキ伝統衣装2 | ||
小学校での農業ビジネスクラブ活動 | 配属先の同僚 | いろいろ語り合い教えてくれた門番のISAACK |
伊藤淳一 平成25年度4次隊 コミュニティ開発 ビヒガ県ハミシ郡農務官事務所