地球探検 チリ共和国 山寺四郎隊員 2-1
チリ便り 6月号-1
チリに来て日々過ぎてゆく時間は雲の中にいるような「もやっと」した感じがします。私の周りは機械の歯車がぎしぎしと(雑談も含めて)音を立てて毎日回転しています。時には遅かったり、速かったり、止まったりそんな感じがします。一方、私はというと、言葉という電流が流れないため、小さな歯車で時々回転する程度に感じます。語学学校へ通ってみようかと思うこの頃ですが、英語の先生がスペイン語を教えることになるので、日本語でないため、細かい点には不安があります。一方で英語の訓練にはなるとは思いますが、英語だけになっても困るので、思案中です。
日本にいた時は、毎朝8時半前からドタバタと書類を作ったり、会議の資料を印刷したり、電話でのやり取りで午前中あっという間に過ぎてしまい、お昼もそこそこにまたパソコンに向かって仕事をしていた過去を振り返ると、時間が2倍にも3倍にも増えた感じがします。この時間(勤務時間)をスペイン語の学習に充てようと思っていますがなかなか集中できないものです。 6月23日は私の誕生日にあたり盛大な誕生会を開いてもらいました。日本にいる時は誕生日など意識もしたことがないのに、こちらでは結構大切にしているようです。6月は事務所の職員の誕生日が多くて、12人の誕生会をしました(同じ日に二人もあり)。
休日は、最近一人でバスに乗って職員の家に行ったり、知り合いになったチリ人の家に招待されたりしています。毎月2回ぐらい招待?されております。
私もこちらの生活にかなり慣れてきたので街の中は自由に歩けるようになってきました。方向感覚がつかめるようになったので夜も一人歩きで職員の家から帰ってきたこともあり、多少暗かったのですが、危険な感じもせず、問題もなくマンションに着くことができました。
ボランティア活動もスペイン語ができれば行動しやすいと思うのですが、できないので現状の中で頑張るしかないと思っています。ただ、任意団体の委員長から、こちらに来てくれとの要請がありましたが、身分としては政府所属なので、チリ政府が許可しない限りは移動することは無理です。また、JICA事務所もあまり田舎では緊急時(病気、事故、物理的および人身的な被害等)の際に対処できないので否定的なようです。つまり今の事務所で2年間頑張るしかありません。チリの人のために何か役立たなくてはなどと、あまりくそまじめに考えないことにしています。その時の状況に合わせて行動する以外に方策はないので…この貴重な2年の体験を楽しんで日本に帰れるように心がけています。チリ人のようにあまり色々とこだわらないようにしよう。あまり物事にこだわっていては何もできなくなってしまうと思うこの頃です。
ここの事務所の雰囲気も良いので気に入っています。とにかく、みんなと仲良く過ごすことに日々心がけたいと思っています。
私の活動の拠点。山は富士山とそっくり。(Volcan Villarrica)ボルカン ビジャリカ
私の誕生会(6月23日)職員全員の誕生会をして祝う。6月は誕生会が特に多かった。
Eduardoさんの家族とも
Eduardoさん宅のバーベキュー。巨大
Eduardoさんのお宅で私が作った寿司
山寺 四郎 (20年度4次隊 自然環境保護活動)