第4回野口英世アフリカ賞
野口英世アフリカ賞とは
アフリカの疾病対策のための医学研究又は医療活動の分野において、顕著な功績を挙げた方々を顕彰するため平成18年に創設されました。3年に1度のアフリカ開発会議(※)に併せて授賞式が執り行われます。
※アフリカ開発会議(TICAD) 日本政府が主導し、国連、国連開発計画及び世界銀行等と共同で開催するアフリカの開発をテーマとする国際会議。アフリカ諸国をはじめ、国際機関やNGO等の市民社会の代表などが参加。第8回アフリカ開発会議は令和4年8月27日(土)及び28日(日)にチュニジアで開催。 |
第4回野口英世アフリカ賞受賞者
【医学研究分野】 ※2名による共同受賞 | 【医療活動分野】 ※団体受賞 | ||
サリム・S・アブドゥル・カリム博士 役職名:南アフリカ・エイズ研究プログラム・センター所長、米コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院CAPRISA教授(国際保健)及びクワズル・ナタール大学副学長代理(研究) 国籍:南アフリカ共和国 |
カライシャ・アブドゥル・カリム博士 役職名:南アフリカ・エイズ研究プログラム・センター次長、米コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院教授(疫学)及びクワズル・ナタール大学副学長代理(アフリカ保健) 国籍:南アフリカ共和国 |
ギニア虫症撲滅プログラム
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カリム博士夫妻は、科学者夫婦として二人三脚で研究に従事してこられました。科学的に厳密な研究を通じたHIV/エイズ予防・治療への世界的貢献、アフリカ人研究者の育成において果たした役割、及び新型コロナウイルス感染症対策における確固たる科学的リーダーシップの功績により、御夫妻で共同受賞されました。
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ギニア虫症撲滅プログラムは、史上2番目のヒト疾患の撲滅を目的とした、カーターセンター主導の下でのアフリカ関係者とのパートナーシップによる国際的なキャンペーンです。カーターセンターの主導の下、アフリカの保健省、地域コミュニティ、非政府組織(NGO)、及び世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)等の主要パートナーとの協力により、ギニア虫症をほぼ撲滅させたその功績により、団体受賞をされました。 |
第4回野口英世アフリカ賞福島プログラム
令和5年3月17日(金)、第4回野口英世アフリカ賞受賞者であるサリム博士及びカライシャ博士御夫妻と、ギニア虫症撲滅プログラムを代表して米国カーターセンターのアダム・ウェイス同プログラム・ディレクターらが、野口英世博士の故郷である本県(猪苗代町、会津若松市)を訪問しました。
主な日程 | |
令和5年3月17日(金) | 国際交流特別親善大使認証書授与式 |
猪苗代町主催歓迎昼食会 | |
野口英世記念館視察 | |
鶴ヶ城視察 | |
野口英世青春館(旧会陽医院)視察 | |
高校生との意見交換会 |
令和5年3月17日(金曜日)
国際交流特別親善大使認証書授与式
県庁において、サリム博士、カライシャ博士及びウェイス氏に対して、知事から国際交流特別親善大使認証書を授与しました。
(左写真:左からサリム博士、カライシャ博士、知事、ウェイス氏、米国カーターセンターのマーツ氏)
猪苗代町主催歓迎昼食会
猪苗代町では、前後猪苗代町長主催による昼食会が開催されました。
和やかな雰囲気の中、受賞の感想や野口博士の故郷である猪苗代町について話をしながら、受賞者一行と猪苗代町の関係者が交流を深めました。
野口英世記念館視察
昼食会終了後、一行は野口英世記念館を視察しました。
記念館到着時と出発時には、地元小学生によるお出迎え、お見送りがあり、一行は楽しそうに小学生と交流していました。視察では、野口英世記念会の倉根理事長に館内を御案内いただき、野口英世博士の生家を始めとする展示物を興味深く見学されていました。
鶴ヶ城視察
記念館を視察後、一行は会津若松市へ移動し鶴ヶ城を訪れました。
会津若松観光ビューローの新城理事長らにお出迎えいただき、甲冑姿の職員の説明を聞きながら本県の奥深い歴史について理解を深めていただきました。
野口英世青春館(旧会陽医院)視察
鶴ヶ城を視察後、一行は野口英世青春館を訪れました。
照島代表による野口博士についての説明を聞きながら、展示物を興味深く見学されていました。
高校生との意見交換会
最後の行事として、ホテルニューパレスにおいて地元高校生との意見交換会を開催しました。
室井会津若松市長によるお出迎え、歓迎挨拶の後に意見交換会が始まり、一行は高校生からの質問に熱心に耳を傾け、自身の経験等についてお話しをされるとともに、これからの未来を担う高校生たちに対してエールを送っていただきました。