「福島県版ユニバーサルデザイン実現への提案」第2章2-2 ユニバーサル・デザイン関係人材の養成
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福島版ユニバーサルデザイン実現への提案
第2章 ユニバーサル・デザインを生かした県づくり
2 ユニバーサル・デザインの普及のために
(2)ユニバーサル・デザイン関係人材の養成
ユニバーサル・デザインの考え方や取組みが県内に浸透し、どれだけ定着していくかは、それに関わる「人の力」にかかっています。一人ひとりの資質を高めること、その数を増やすこと、そしてネットワークの輪を広げていくことで「人の力」は、大きな威力を発揮します。
〈講座の開設〉
ユニバーサル・デザインの取組みを市民レベルで広げていくには、そのリーダーとなる人材を育てるための講習会や講座を開くことが必要です。こうした講習会や講座は体系的、継続的に行っていくことが大切であり、行政、事業者、民間団体などが協力して、「ユニバーサル・デザイン大学」(仮称)を開設することを提案します。市民を中心とした講座ならば、受講した人々には、まさに市民の立場で普及活動をしたり、市民の目で「もの」「まち」「建物」などをチェックする活動を行うなど、自発的な活動を含め、推進者としての活動を担うことが期待できます。また、専門家向けの講座であれば、受講後にアドバイザーとしての活動を担ってもらうことも可能です。
〈専門家の資質〉
専門家には、利用者が必要としているものを読み取り、それをものづくりなどに的確に反映できる力が求められます。また、ユニバーサル・デザインの実践にあたっては、専門分野の知識だけでなく、利用者の生活に関わるさまざまなことについて、全体を見渡すことができる広い視野が必要になります。医療・福祉・教育・法律・建築・交通・都市計画・デザイン等の各分野の専門家が、勉強会や研究会などを開いて、互いに情報や意見を交換していくことが必要です。
〈人材ネットワーク〉
講座の受講者や専門家による人材ネットワークの形成は、ユニバーサル・デザイン推進に大きな力を発揮します。インターネットや情報誌で常に情報交換を行い、知識や資質を高めるとともに、市民団体などと一緒に、まちなか診断を行ったり、事業者や商店街などの招きに応じアドバイザー活動を行ったりすることが考えられます。