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「福島県版ユニバーサルデザイン実現への提案」第2章2-4 ユニバーサル・デザインの意識づくり

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
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福島版ユニバーサルデザイン実現への提案

第2章 ユニバーサル・デザインを生かした県づくり

2  ユニバーサル・デザインの普及のために

(4)ユニバーサル・デザインの意識づくり

 ユニバーサル・デザインの考え方の基本にあるのは、相手の立場を思いやる心や想像力です。多様な立場や考え方の人がいることを理解し、受け入れていくことで「すべての人のための」社会が実現します。そのような心をはぐくんでいくには、日ごろから、さまざまな立場の人と積極的に話をし、交流する機会をつくっていくことが大切です。

〈ユニバーサル・デザイン教育の導入〉

 これからの社会を担う子どもたちにユニバーサル・デザインの理念を広めていくことが大切です。総合学習の時間などに、実際にまちの中のユニバーサル・デザインを題材として取り上げてもらうような働きかけを行う必要があります。  「ものをつくる側」からの視点だけで考えるのではなく、「ものを使う側」からの視点でものづくりを行う考え方が重要である、ということを理解してもらうことが大切です。  教員に対しても、研修などの機会を通して、ユニバーサル・デザインの理念の浸透を図っていく必要があります。また、授業に取り入れるときの参考になるような、副読本などの教材を作成する必要があります。  さらに、県内の大学などの高等教育機関にも、ユニバーサル・デザインを授業に取り入れてもらうなどの働きかけが必要です。

〈だれもが等しく、同じ場所で教育を受けられるようにするために〉

 障がいがあることなどが理由で、近所の子どもたちと同じ学校に通うことがかなわない子どもたちがいます。障がいがあっても、地域の学校に受け入れられるような取組みを進めていく必要があります。  障がいの有無を含め、さまざまな人がいることが、社会にとっても学校にとってもむしろあたりまえのことなのです。

〈地域における取組み〉

 地域においても、ユニバーサル・デザインの勉強会、福祉施設との交流会、建築家やメーカー(企業)との意見交換会などを通して、互いの立場、価値観などについて相互理解を深めていくことが大切です。  そのためには、行政などが地域のボランティアグループ、女性団体、地域づくりの団体などにユニバーサル・デザインに関する資料を提供し、活動のテーマとして取り上げてもらうような働きかけを行うことも必要になります。

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