「福島県版ユニバーサルデザイン実現への提案」研究会員からのメッセージです(高橋 信子さん)
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福島版ユニバーサルデザイン実現への提案
健康で快適な生活を支えてくれるユニバーサル・デザイン
高橋 信子
趣旨
ユニバーサル・デザインがもたらす自立した生活
健康な生活は、すべての人が望んでいることであり、テレビやラジオ、新聞などのマスコミで取り上げない日がないほどに関心の高い課題です。 身体に障がいをもっている人は、平成13年4月現在福島県に約8万人います。65歳以上のお年寄りは、平成12年10月の時点で約43万人です。これらの人々が、心身共に苦痛なく快適に生活できる環境は、すべての人にとっても生活しやすい環境です。つまり、すべての人が健康を維持し、自立した生活を送ることができるという環境づくりが、ユニバーサル・デザインの考え方なのです。 このような環境の中で、自分で選択し、自分で決定できる自立した生活を送ることは、生きる力となり、さらにいきいきと生活でき、生活への満足感も高まり、健康の基盤となっていきます。
ユニバーサル・デザインを通しての健康づくり
皆さんは、生活習慣病をご存知かと思いますが、朝起きて夜寝るまでの片寄った生活習慣が、長年繰り返されることで病気をつくってしまいます。これは、生活環境が大きく影響しています。今は、子どもも生活習慣病になることが多いということからも、子どもから大人まで、あらゆる人を対象として生活環境を整えていかなければなりません。すべての人が健康的な生活を送るためには、だれでもが生活しやすい住まい、食生活、体力づくりなどを考えていく必要があります。このように、健康的な生活を考える時、ある特定の人について注目していくのではなく、すべての人に対するユニバーサル・デザインの考え方は、重要なポイントとなっています。
提案
- “ユニバーサル・デザイン”とは何か、なぜ必要か、何をどうすればよいかを各団体、マスコミなどを通して長期間、県民にアピ-ルする。
- ユニバーサル・デザイン健康センタ-を設置して、あらゆる人が健康で快適な生活を送れるように製品、住まい、建物、道路などを、連続的に考える。
- ユニバーサル・デザイン相談員の資格や免許を与えるシステムをつくる。
- ユニバーサル・デザインと共有できない部分である、その人の「特徴」を踏まえた取り組みを同時に行う。