ふくしま男女共同参画プラン(改定前) 基本目標3-1-(1)育児・介護にかかる社会的支援の拡大
基本目標 | 多様な働き方を可能にする環境づくり |
1 家庭生活と職業生活の両立支援
(1)育児・介護にかかる社会的支援の拡大
目標
性別にかかわらず、家庭生活と職業生活が両立できるよう、育児・介護の社会的支援の拡大を目指します。
現状と課題
働く女性の割合を年齢別にみると30~40歳代で低くなるM字型曲線を描いており、結婚、出産のため退職し、その後再就職する人が多いことを表しています。
本来、家事・育児・介護などは、家族全員の協力により担うべきものですが、長い間に培われた「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業意識や、それに基づく慣習・慣行から、現実には女性の負担が大きく、就業継続や社会参画を困難にしています。一方、男性の多くが仕事中心の環境に置かれており、家事等への参加を難しくしています。
男女共同参画に関する意識調査(平成11年福島県)によると、退職した理由に「出産・育児」を挙げる女性は26.2%と、高い割合を示しており、また、「介護」を挙げる人は女性7.8%、男性1.9%と、女性が多くなっています。同じ調査で、今後、男女がともに仕事、家庭、育児、介護、地域活動等に積極的に参加していくためにどんなことが必要かをたずねたところ、「育児・介護の施設やサービス等の充実」を挙げた人が40.3%に上り、育児・介護の社会的支援の拡大が求められています。
このため、現在女性が多くを担っている育児・介護について、就業を継続しながら男女が協力して担うことができるよう、多様な子育て支援、介護サービスの充実など社会全体で支える環境整備が必要です。
あなたが仕事をやめた理由はなんですか。
※ 資料:「男女共同参画に関する意識調査」平成11年 福島県
施策の方向
子育て支援
- 保育施設・保育サービス等、子育てにかかる施設整備、サービスの充実を図ります。
- 保健、福祉、教育等の連携のもと、地域ぐるみで子育てを支援する体制の整備を図ります。
- 就業と育児の両立を支援します。
介護支援
- 介護のための施設整備・サービスの充実を図ります。
具体的施策
施 策 の 内 容 | 担当部局 | |
---|---|---|
1 | 保護者のさまざまな需要に応じた多様な保育サービスや幼稚園の預かり保育、小学校の放課後児童クラブなどの充実を促進します。 | 総務部 保健福祉部 教育庁 |
2 | 地域ぐるみで子育てを支援するセンターやネットワークの整備を促進するとともに、子育てサークルなど子育て家庭の相互援助活動を支援します。 | 総務部 保健福祉部 |
3 | 介護保険の対象となる在宅及び施設サービスの提供基盤の整備を促進します。 | 保健福祉部 |
4 | 介護予防施策や自立した生活の支援を行う生活支援施策の充実とケアハウス等の整備を促進します。 | 保健福祉部 |
5 | ファミリー・サポート・センターの設立を促進します。 | 商工労働部 |
市町村に期待すること
地域の実情に合った、幅広い子育て・介護支援に関する施策の推進が望まれます。
目標値等
項 目 | H12 現状値 | H22 目標(期待)値 |
---|---|---|
延長保育を実施している保育所の割合 | 35.0% | 70% |
乳児保育を実施している保育所の割合 | 49.3% | 100% |
一時保育を実施している保育所の割合 | 10.1% | 50% |
放課後児童クラブ充足率 ※充足率=児童クラブ数/(市立小学校区数+ 町村立中学校区数)×100 | 28.0% | 50% |
在宅介護支援センター整備数 | H11 171か所 | 220か所 |
※ファミリー・サポート・センター設置数 | 0か所 | <平成17年度> 5か所 |
〔県民から寄せられた意見〕
- 働き続けることができる環境づくり(労働条件やサービスの充実など)を地域社会や行政がもっとバックアップして欲しい。
- 男性も女性も気がねせず育児休暇などを取れる環境になるように願う。