ヤフー株式会社の社員による福島県テレワーク体験記【第4回 浜通り北部(南相馬市小高区・川内村) 令和2年11月10日~】
福島第一・第二原発がある浜通り。原発事故の影響による帰還困難区域として住民が戻れない地域が残る一方で、住民による再建が進む地域では、ステキなコワーキング施設に若者が集う姿もみられました。 |
---|
■若い人が集う、宿泊もできるコワーキングスペース■
福島第一原発の北のエリアで、テレワークができる場所としてすぐに思い浮かぶのが、小高パイオニアヴィレッジ。JR小高駅から徒歩数分の近さ。
【小高パイオニアヴィレッジの外観】
南相馬市小高区の避難指示解除から4年と少し。以前は「住民ゼロ」の地域でしたが、訪ねると常に仕事や会議をしている人がいました。20代はもちろん、聞くと10代の学生も!この地域に泊まり込みで地域に関わっているようです。
【階段状の不思議なコワーキング空間】
簡易宿泊所機能があり、安く宿泊できます。二段ベッドは現在、コロナ対応で一人使用。小さな机があり、セキュリティに配慮して落ち着いて会議する際のスペースとしても活用できます。
【宿泊部屋。小さなデスクが設置された】
手作りガラスアクセサリー工房「iriserイリゼ」が併設。ここでしか買えない、素敵なハンドメイドアクセサリーが購入できます。
定額住み放題の民間サービスにも登録していて、そうした全国に住む会員が頻繁に訪れており、「外の人と中の人」の交流が着実に生まれつつあるようです。
【手作りアクセサリー「iriserイリゼ」の工房も併設】
■文化人が愛した茅葺き屋根の下でテレワーク■
2016年6月の避難指示全解除から4年半。海沿いの浜通りから山側に入った川内村に、かつての文化人が愛した場所があります。紅葉に溶け込む茅葺き屋根の「天山文庫」。詩人・草野心平氏との縁で、村民が一木一草を持ち寄り建てたとのこと。設立の発起人には、井上靖・川端康成・武者小路実篤などそうそうたる顔ぶれが。
【天山文庫】
一つの木、一つの壁にもストーリーを感じさせる気づきが。静かな落ち着いた自然環境の中で、歴史を感じながら時間を過ごすことができます。
天山文庫から徒歩5分。「Cafe Amazon(アメィゾン)」もテレワークに最適でした。村に忽然とあらわれるカフェは、タイで人気のコーヒーチェーン店で、日本第一号店がここ川内村に。木のぬくもりを感じる落ち着いた店内で、テラスやソファー席もあり。Wi-Fiはもちろんサクサク動きます。
【Cafe Amazon(アメィゾン)】
<今回紹介した施設のリンクはこちら>