点字広報ふくしま第298号
<県政の窓> 新しいふくしま創生予算
福島県当初予算 1兆2,585億円
うち復興・創生分 2,585億円
令和3年度は、第2期復興・創生期間(令和3~7年度)という復興の新たなステージがスタートする、復興と地方創生をさらに力強く前進させていくための重要な一年です。
新型感染症対策を着実に進めながら、復興・再生と地方創生を両輪に事業を展開していきます。
当初予算の総額は1兆2,585億円で、このうち2,585億円が復興と地方創生を進めるために充てられます。
◎ 「ひと」「暮らし」「しごと」を軸に8つのプロジェクトで構成される「重点施策体系」
令和3年度当初予算で取り組む事業の一部をご紹介します。
「復興・再生」の加速
1 避難地域等復興加速化プロジェクト【40事業 566億円】
(事業例)
(1)廃炉関連産業集積基盤構築事業(商工労働部)…【0.5億円】
廃炉関連産業への参入のための相談窓口「福島廃炉関連産業マッチングサポート事務局」を設置し、県内企業の参入を支援することで、廃炉関連産業集積を図ります。
(2)Jヴィレッジ利活用促進事業(企画調整部)…【1月7日億円】
地域の交流拠点であるJ ヴィレッジの幅広い利活用を進め、多くの方々が地域の魅力にふれる機会を提供します。
2 人・きずなづくりプロジェクト【36事業 50億円】
(事業例)
(1)避難地域への移住促進事業(避難地域復興局)…【18.8億円】
移住希望者への情報発信や地域の受け入れ態勢整備を支援 し、避難地域に全国から移住者を呼び込みます。
(2)チャレンジ!子どもがふみだす体験活動応援事業(教育庁)…【1月7日億円】
自然体験や社会体験などの活動を通して、心身共に健康で、主体的に復興に取り組む、たくましい子どもを育てます。
3 安全・安心な暮らしプロジェクト【75事業 713億円】
(事業例)
(1)被災者健康サポート事業(保健福祉部)…【2.0億円】
被災者の健康保持と不安解消のための支援活動を継続しながら、長期化する避難生活に対応した保健事業提供体制の構築を支援します。
(2)そなえるふくしま防災事業(危機管理部)…【0.2億円】
防災ガイドブックや防災Vr などを活用し、県民の防災意識を高めるとともに、東日本大震災の教訓を伝え、風化防止につなげます。
4 産業推進・なりわい再生プロジェクト【64事業 737億円】
(事業例)
(1)ふくしまがつなぐ医療関連産業集積推進事業(商工労働部)…【1月9日億円】
ふくしま医療機器開発支援センターへの開発案件の集積を図るとともに、県内ものづくり企業をつなぎ、新たな仕事を創ります。
(2)「福島牛」AI肥育確立事業(農林水産部)…【2月1日億円】
県が帯広畜産大学等と共同で開発した人工知能(AI) を活用した肉質評価システムの整備や、優良な素牛の導入を支援し、「福島牛」のブランド力を強化します。
「地方創生」の推進
5 輝く人づくりプロジェクト【104事業 210億円】
(事業例)
(1)低年齢児受入対策緊急支援事業(こども未来局)…【0.4億円】
待機児童の大半を占める低年齢児(0~2 歳) の受け入れ体制を支援し、待機児童の解消を目指します。
(2)ふくしま外国語教育創生事業(教育庁)…【0.1億円】
英語担当教員の英語力および指導力を高め、情報通信技術(Ict) を有効に活用しながら、児童生徒の英語力向上に取り組みます。
6 豊かなまちづくりプロジェクト【57事業 235億円】
(事業例)
(1)再生可能エネルギー地産地消支援事業(企画調整部)…【9月8日億円】
自立的で持続可能な災害に強い地域分散型のエネルギーシステム構築に役立つ、再生可能エネルギー発電設備の導入などを支援します。
(2)ごみ減量推進プロジェクト(生活環境部)…【0.1億円】
1 人1 日当たりのごみ排出量が、全国的にも多い福島県。事業系ごみ、家庭系ごみともに、減量化やリサイクルのモデル事業を実施します。
7 しごとづくりプロジェクト【74事業 853億円】
(事業例)
(1)スマート農業プロセスイノベーション推進事業(農林水産部)…【0.6億円】
ロボット技術や情報通信技術(Ict) を活用し、農業の大規模化や効率化、高収益化を図るための実証や研究を行います。
(2)林業人材育成事業(農林水産部)…【6月4日億円】
森林再生や林業の成長産業化の実現に向けて、研修施設を整備し、林業の担い手を育成するための研修を実施します。
8 魅力発信・交流促進プロジェクト【31事業 32億円】
(事業例)
(1)テレワークによる「ふくしまぐらし。」推進事業(企画調整部)…【0.7億円】
テレワーク施設開設や県内でのテレワーク体験、企業による地域交流等を目的としたワーケーションなどを支援します。
(2)ワーケーションを活用した観光支援事業(観光交流局)…【0.7億円】
仕事と休暇を兼ねたワーケーションの環境整備や、ふくしまならではの滞在プログラムの創出を支援します。
新しいふくしまの未来を創っていく 3つの「創る(つくる)」
○ 「人」をつくる ・・・未来を担う人材の育成
・新しい時代に対応できるグローバルな人材を育成
・日本サッカー協会(Jfa)との連携
○ 「強み」をつくる ・・・新しい価値や魅力の創造
・水素エネルギーの普及拡大
・豊かな自然資源とその魅力を発信
○ 「繋がり」をつくる ・・・強みを生かした繋がりの深化
・避難地域への移住・定住を推進
・浜通りの交流人口拡大
情報ボックス
新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ
1 新型コロナウイルスのワクチン接種
新型コロナワクチンは主に発症や重症化の予防が期待されています。ワクチン接種は強制ではありません。国からしっかり情報提供を行った上で、接種を受ける方の同意がある場合に限り接種が行われます。受ける方の同意なく接種が行われることはありません。なお、16歳以上の方がワクチン接種の対象となります。
※ 原則として、住民票所在地の市町村の医療機関や接種会場で接種を受けていただきます。準備が整い次第、市町村よりご案内します。
■接種費用
無料(全額公費)
◆問い合わせ先
厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター
電話番号 0120(761)770 毎日 午前9時~午後9時
2 不審電話にご注意ください!
新型コロナワクチン接種のために必要とかたり、金銭や個人情報をだまし取ろうとする電話に関する相談が消費生活センターに寄せられています。保健所や市町村が、ワクチン接種のために金銭や個人情報を電話で求めることはありませんのでご注意ください。
◆問い合わせ先
新型コロナワクチン詐欺消費者ホットライン
電話番号 0120(797)188 毎日 午前10時~午後4時
3 感染防止の3つの基本
〇マスクの着用
(食事中などマスクを外す場面では会話は控えましょう)
〇手洗い
(食事前や帰宅時など、石けんを使ってしっかり洗いましょう)
〇人との距離を取る
(3密を避け、飛沫感染防止のため距離を取りましょう)
4 相談窓口
発熱等の症状がある方は、まずは電話で、かかりつけ医や身近な医療機関へご相談ください。かかりつけ医がいない方、どこに相談していいか分からない方は「受診・相談センター」にご相談ください。
医療機関の受診や健康診断を控えると持病の悪化や病気の発見が遅れる恐れがあります。医療機関では、換気や消毒など感染予防対策を実施していますので、健康に不安があるときは早めに相談しましょう。
■受診・相談センター 電話番号 0120(567)747
受付時間 24時間(毎日)
■一般相談(コールセンター) 電話番号 0120(567)177
県の対策や予防法などは一般相談窓口にご相談ください。
月~金曜日 午前8時30分~午後9時
土日祝日 午前8時30分~午後5時15分
自動車税種別割の減免申請手続きのお知らせ
身体などに障がいのある方のために使用する自動車や移動入浴車などの福祉車両等で、一定の要件に該当するものについては、納税義務者の申請により自動車税種別割の減免を受けることができます。要件や必要書類についてはお問い合わせください。
■申請期限 6月30日(水曜日)
※ 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、申請期限を1カ月延長しています。
◆問い合わせ先
最寄りの地方振興局県税部または県庁税務課 電話番号 024(521)7070
「労働委員会」ってどんなところ?
労働委員会は、公益、労働者および使用者を代表する委員三者で構成された労働問題の解決支援機関です。
労働者個人・労働組合と会社との間で起きたトラブルが迅速・円満に解決するよう、委員がそれぞれの専門性を生かし、公正・中立な立場で助言や解決案の提示などを行っています。
働く皆さん、困っていることはありませんか?一人で悩まず、まずは気軽に労働委員会事務局へご相談ください。
■労働困りごと相談窓口
来所相談 県自治会館4階(福島市中町)
電話相談 電話番号 024(521)7594
受付時間 午前8時30分~正午、午後1時~午後5時(土日祝休日除く)
※ 相談は無料です。秘密は厳守します。
◆問い合わせ先
県労働委員会事務局 電話番号 024(521)7594
点字図書館だより
1 「見えにくい・見えない人のための生活・福祉機器展2021」について
昨年度、新型コロナウイルス感染症防止のため中止しました、最新機器や日常生活に役立つ用品を展示する「見えにくい・見えない人のための生活・福祉機器展」を、8月8日(日曜日)にさまざまな感染症予防対策を行いながら開催します。
会場の混雑を避けるために、午前の部と午後の部、入れ替え制としますので、参加希望の方は事前予約をお願いします。
また、福島駅周辺から会場までの手引き、会場内での手引きが必要な方は、ボランティアの方をお願いしますので、併せて当館へお申し込みください。人数調整のためにご希望の時間帯に添えない場合があることをご了承ください。
なお、4階会議室には、昼食や休憩のためのスペースを設けます。希望する方にはお弁当とお茶を実費で提供します(事前申し込みが必要です)。食事の際は、ソーシャルディスタンスを踏まえたテーブル配置にしますので、ご協力をお願いします。
※当日、点字図書館は臨時休館日となります。
■開催日 8月8日(日曜日・祝日) (1)午前10時30分~正午 (2)午後1時~2時30分
■会場 コラッセふくしま 4階 (福島市三河南町)
■参加費 無料
※ 詳細については、別刷(デイジー版は最後に収録)をご覧ください。
2 「iPhone便利機能体験会」を開催します
昨年11月に開催した「iPhone基本操作体験会」に続き、今回は「iPhone便利機能体験会」を開催します。
機器はNTTドコモが準備したもので行います。
■日時と会場
6月28日(月曜日)午後1時~3時30分
郡山市障害者福祉センター 訓練室(郡山市香久池一丁目15-15)
6月29日(火曜日)午前10時~午後0時30分
福島県点字図書館 閲覧室(福島市森合町6-7)
■講師 NTTドコモ ドコモ・ハーティ講座事務局
■内容
(1) スマートフォンの特徴(10分)
(2) 音声読み上げ機能を使った実機体験(基本操作、音声認識機能、色識別アプリなど)(130分)
(3) スマートフォンの安全な使い方、質疑応答(10分)
■参加費 無 料
■定員 郡山市会場 14名 福島市会場 10名
■申込方法 電話で当館にお申し込みください(先着順)
■申込期限 6月15日(火曜日)
なお、携帯電話向けのインターネットサービス「iモード」および「FOMA」が2026年3月31日をもって終了します。
「iPhone基本操作体験会」を、8月8日の「見えにくい・見えない人のための生活・福祉機器展2021」で開催します。「基本操作体験会」への参加希望の方は、「福祉機器展」事前予約に併せてお申し込みください。
◆県点字図書館 電話番号 024(531)4950
みんなの広場
私が点訳活動と出会った理由
点訳・デイジー編集奉仕員 蓋 康(きぬがさ やすし)
私は会社に勤めていたころから、「フレンドシップフォース郡山」というホームステイを通しての国際交流ボランティア団体や「Cantus Vitae男声合唱団」で活動しています。また郡山市国際交流協会運営委員、郡山市音楽連盟役員としても郡山市の発展のお手伝いをさせていただいています。定年を迎えようとしていた時に、自由な時間ができるので従来の活動だけでなく、新しい活動もしたいと考え検討を始めました。「絵画は下手だが、写真なら」「放送大学は」「以前習ったピアノやギターの練習を再開?」「ゴルフの回数を増やすか」などなどです。そして「なるべくお金がかからない」「持続するには成果が残るもの」「自分も楽しみながら人の役にたてるもの」と検討を重ねている時に、点訳奉仕員の研修会を知り、すぐに申し込みました。研修の時に野地さんから、「くれぐれもユーキャンの代わりに習おうという考えはしないでください」と言われ、決意を新たにしたものです。提出した点訳が校正で多くの指摘を受けて戻ってきては落ち込んだり、点訳に没頭しすぎて肩こりがひどくなったりという事もありましたが、今は無理のないペースで活動しています。また、デイジー編集にも携わり、昨年は20冊以上を担当させていただきました。これからも自分が点訳した本が少しでも視覚障がい者の皆さんのお役に立っているのだという喜びをかみしめながら心を込めて活動を進めてまいりたいと思います。
協力会だより
令和3年度の主な事業
本会は、昭和26年6月4日に視力に障がいのある方々の福祉向上に強い関心を有する方々により、福島県点字図書協力会が発足しました。(今年6月には、創立70周年を迎えます。)
昭和53年10月4日には、これを発展的に解消して、さらなる視力障がい者の福祉の向上と奉仕活動および援護事業を行うことを目的として、社団法人福島県視力障がい者協力会を設立しました。
平成24年5月16日には、公益法人制度改革に伴い法人格を切り替え、一般社団法人福島県視覚障がい者協力会と名称を変更して、新しい法人として活動しています。
○令和3年度の主な事業をご紹介します。
1 奉仕活動事業の推進
・点字図書の製本やデイジー図書編集などの奉仕活動を実施します。
・11月に点字電話帳を発行します。
・名刺への点字印刷や封筒への点字印刷を承ります。
2 日常生活用品(用具)の相談およびあっせん事業の推進
・視覚に障がいのある方が求める日常生活用品(用具)の入手などについて、相談およびあっせんを実施します。
3 広報活動事業の推進
・「点字広報ふくしま」や会報「灯り」で本会の活動などの情報を提供します。
・10月に「灯り」の特別号(創立70周年記念)を発行します。
4 研修事業の推進
・点字体験講習会等へ点訳奉仕員を講師として派遣します。授業や講習会などで点字体験を計画している学校や団体などの皆さまは、ぜひご活用ください。
・奉仕員の資質向上を図るため、各種研修などに参加する奉仕員の方に参加費用を助成します。
◆県視覚障がい者協力会 電話番号 024(533)4085(Fax兼用)
生活支援センターだより
1 令和3年度の生活支援センター事業について
【生活相談と生活用具の展示と体験】
当支援センターでは、視覚に障がいのある方やその関係者からの生活相談や用具の展示を行っています。ご相談ください。
【開催講座】
今年度は次の講座を開催します。詳しくは、当支援センターまでお問い合わせください。
・カラオケ教室 第1土曜日 午後1時から2部制(7月から5回)
講師:福島県歌謡協会 認定正講師 丹治 勝子 氏
会費:無料 定員:男女各4名まで。(男女に分けて開催)
・大正琴教室 第4土曜日 午前10時~正午(6月から4回)
講師:琴名流師範 吉田 紀子 氏
会費:無料 定員:5名程度
・Ict教室 第2日曜日 午前10時~正午(通年)
講師:福島県立視覚支援学校 水本 剛志 氏他
会費:無料 個別指導のため、事前予約が必要です。
・文学講座 5月22日(土曜日)・11月27日(土曜日) 午後1時~3時
講師:福島県立視覚支援学校 渡邊 寛子 氏
会費:無料 定員:10名
・茶道教室 第2水曜日 午前10時~正午(6月から6回)
講師:庸軒流(ようけんりゅう) 大浦 文夫 氏
会費:500円(お茶菓子・懐紙代など) 扇子を持ってくるください。
定員:4名程度
・生け花教室 10月28日(木曜日)・12月23日(木曜日)・2月24日(木曜日)(予定)
講師:小原流師範 松田 知子 氏
会費:1,000円(お花代) はさみ持ってくる、花器はこちらで準備。
定員:6名程度
・白杖歩行体験会 詳細は未定です。
【サークル活動】
自主活動の場です。お気軽にご参加ください。
・卓球サークル 毎週火曜日 午前10時~午後3時
・朗読サークルによる対面朗読 毎週金曜日 午後1時~2時30分
(対面朗読は予約制です。事前にご連絡ください。)
【電話ナビゲーションサービス(情報提供)のご案内】
0570-021802に電話をかけると日本視覚障害者団体連合の福祉情報が聞けます。また、「点字ニュース即時提供システム」としてインターネット版もあります。メール配信には登録が必要です。
詳しくは当支援センターまでお問い合せください。
2 相談会のお知らせ
県障がい者総合福祉センター主催の視覚障がい者相談会が下記の日程で開催されます。参加は無料です。参加をご希望の方はお住まいの市町村福祉担当課までお申込みください。
6月22日(火曜日)サンフレッシュ白河
7月 6日(火曜日)御蔵入交流館
8月25日(水曜日)郡山市障がい者福祉センター
9月8日(水曜日)喜多方プラザ文化センター
10月5日(火曜日)相馬市総合福祉センター「はまなす館」
11月9日(火曜日)いわきサン・アビリティーズ
12月7日(火曜日)伊達ふれあいセンター
◆県視覚障がい者生活支援センター 電話番号 024(535)5275
福祉協会だより
結成70周年記念行事の中止を決定
昨年度から延期になり、本年5月30日(日曜日)に開催を計画していました、本福祉協会の結成70周年記念式典、記念講演会は、新型コロナ感染拡大への心配から、過日の理事会において種々検討した結果、断腸の思いではありますが、行事の中止が決まりました。一連の記念事業の開催に向けて準備してくださいました全ての方々に、厚く感謝申し上げます。
今後は、準備が整い次第、会員の皆さま、来賓の皆さま、感謝状贈呈者の皆さま、寄附者の皆さまに、記念誌や表彰状の発行をもって、記念事業としたいと思います。
また、本年度も「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師」の免許保有者に対する「厚生労働大臣免許保有証」の発行に関する事務手続を行います。申込期間は、本年7月1日(木曜日)から8月31日(火曜日)までです。事務手続きがやや煩雑なため、「免許保有証」の発行を希望される視覚障がい者の方は、早めに本福祉協会にお問い合わせください。
◆県視覚障がい者福祉協会 電話番号 024(535)5275