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点字広報ふくしま第288号

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年9月30日更新

目の不自由な方(かた)に対して、県政の主要施策の解説や県政の動きなどを紹介しています。

編集・発行 福島県広報課

福島県点字図書館(外部リンク)

<県政の窓>鉄道に乗ってふくしまを旅しよう!

 福島県内に運行している4つの地域鉄道は、広大な面積を誇る福島県の交通網を支える生活の足であるとともに、大切な観光資源としての役割も担っています。そんな地域鉄道を支える方々とさまざまな取り組みをご紹介します。

インタビュー(1) <阿武隈急行線>阿武隈急行株式会社 営業係員 小林大志さん 全社員の思いは生活の足を守ること

 阿武隈急行線は福島駅~宮城県柴田町の槻木駅間54.9キロメートルを結び、沿線に歴史的建物が多いのが特徴です。
 年間250万人近い利用者の生活の足を守ることは全社員の思い。点検・補修作業には細心の注意を払っています。7月から運行開始した新型車両はフラットな乗降口や広い多目的トイレを完備しており、皆さんに快適に利用いただけます。
 沿線自治体の協力で開催している「あぶQ(キュウ)ウォーク」など、阿武隈急行線と沿線の自然や観光を楽しめる企画を準備して、皆さんのご乗車をお待ちしています! 

◆問い合わせ先 阿武隈急行株式会社 電話番号 024(577)7132

 

インタビュー(2) <会津線>会津鉄道株式会社 営業課長 渡部浩二さん 枠にとらわれず挑戦を続けたい

 会津線は西若松駅~会津高原尾瀬口駅間57.4キロメートルを結んでいます。
 会津鉄道といえば芦ノ牧温泉駅のマスコット猫「らぶ駅長」と「ぴーち施設長」を思い浮かべる方も多いはず。駅舎で列車のお見送りや巡回をしてくれています。アニメとコラボしたラッピング列車も猫駅長がきっかけで誕生しました。
 小さな鉄道会社だからこそいろんなことに挑戦できるので、これからも枠にとらわれず、皆さんが楽しめる企画を作っていきたいです。

◆問い合わせ先 会津鉄道株式会社 電話番号 0242(28)5886

 

<飯坂線> 福島交通株式会社

 飯坂線は、福島駅から飯坂温泉駅を結び「いい電」の愛称で親しまれています。
 美術館や温泉めぐりなどの沿線散策がおすすめです。

【飯坂温泉湯(ゆ)ったり切符】
(1)飯坂線1日フリー乗車券(発行当日限り有効)
(2)飯坂温泉日帰り入湯券(協賛旅館・ホテル1回)
(3)福島片岡鶴太郎美術庭園・飯坂明治大正ガラス美術館入場割引
※(1)~(3)がセットで中学生以上1,000円 小学生500円

◆問い合わせ先 福島交通株式会社 電話番号 024(558)4611
 

<会津鬼怒川線> 野岩(やがん)鉄道株式会社

 会津鬼怒川線は、福島県の会津高原尾瀬口駅から栃木県の新藤原駅を結んでいます。東武鉄道との相互乗り入れで、浅草~会津高原尾瀬口間を約3~3時間半で直結しています。

【野岩・会津全線フリーきっぷ】
野岩鉄道新藤原駅~会津鉄道西若松駅間 2日間乗り降り自由
中学生以上4,720円 小学生2,400円
※野岩鉄道有人駅、東武トップツアーズ各支店で購入できます。 

◆問い合わせ先 野岩鉄道株式会社 電話番号 0288(77)2355

 

地方創生路線を目指す只見線

豪雨災害から全線再開へ

 秘境を巡るローカル線として人気が高いJR只見線。2011年7月に発生した豪雨災害で大きな被害を受け、会津川口駅~只見駅間は、現在でも不通となっており、バスによる代行輸送が続いています。会津地域にとって只見線は欠くことのできない大切な路線。復旧を願う地元の強い思いを受けて、2021年度中の全線再開を目指し、復旧工事が行われています。

利活用促進

 只見線は生活、観光、教育、産業面で多くの方に利活用され、何度でも乗りたくなる路線となることを目指しています。県では、地域の皆さんと協力して、地域資源を生かした企画列車や学習列車の運行、二次交通の確保など、只見線の利活用と会津地域の振興に取り組んでいます。

只見線企画列車を運行します!

 会津地域ならではの食や伝統文化の体験をセットにした企画列車を運行します。只見線に乗ってふくしまの魅力を体感しませんか?
 運行情報は只見線ポータルサイトでお知らせします。

◆問い合わせ先 県庁只見線再開準備室 電話番号 024(521)8736

 

情報ボックス

旧優生保護法の一時金支給

 今年4月24日に成立した「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律」に基づき、旧優生保護法下で優生手術等を受けた方に国から一時金(320万円)が支給されます。
 県の保健師や相談員が一時金の請求手続きに関する質問や相談を受け付けますので、窓口までお問い合わせください

◆問い合わせ先旧優生保護法に関する相談窓口 電話番号 024(521)8294

  

 障がい者芸術文化活動推進事業 『アートフェスタふくしま2019』

 芸術文化活動を通して、障がいの有無にかかわらず皆さんが楽しめるイベントです。
 トークイベントやワークショップのほか、雑貨や手作りパンなどの販売も行います。
 当日は郡山駅から会場まで無料シャトルバスを運行しますので、ぜひご参加ください。(入場無料)

■日  時:10月22日(火・祝) 午前10時30分~午後3時30分
■会  場:ビッグパレットふくしま(郡山市南)

◆問い合わせ先 県庁障がい福祉課 電話番号 024(521)7170

 

身体障害者手帳の居住地等変更届について

 身体障害者手帳をお持ちの方は、転居などをした際、法令により届出が必要となっています。
 身体障害者手帳に書かれた情報(住所、氏名など)が変わった場合、または、すでに変わっている場合には、お住まいの市町村の障がい福祉担当課で変更届の手続きをお願いします。

◆問い合わせ先 県庁障がい福祉課 電話番号 024(521)7171
           福島県障がい者総合福祉センター 電話番号 024(521)2823

 

「次期ふくしま創生総合戦略」策定に向けた意見の募集

 県では、「ふくしま創生総合戦略」(平成27~令和元年度)に基づき、『しごとづくり』『ひとの流れづくり』『結婚・出産・子育て支援』『まちづくり』の4つの柱に沿って取り組みを進めています。
 今年度中に「次期ふくしま創生総合戦略」(令和2~6年度)を策定するため、県民の皆さんからご意見を募集します。

■募集期間 10月31日(木曜日)まで
■意見の提出方法 
以下の事項を記入の上、電子メール、郵送、Faxで提出してください。なお、点字、代筆、録音テープによる提出も可能です。(代筆による場合は、代筆者の住所、氏名、電話番号、意見提出者との関係もあわせて記入願います。)

【意見書の記入事項】
1 氏名                    4 性別等(男・女)
2 現住所                  5 電話番号
(避難されている方は避難前の住所) 6 意見の内容・理由
3 年齢(年代)           

◆提出・問い合わせ先 県庁復興・総合計画課 
〒960-8670(住所の記載は不要です) 電話番号 024(521)7809 Fax 024(521)7911
電子メールchiikisousei@pref.fukushima.lg.jp

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点字図書館だより

1.プレクストークPtr3・Ptn3のバッテリーについてのお知らせ

メール配信でもお知らせしていますが、プレクストーク本体の不具合については1年保証、バッテリーについては保証無しとなっていましたが、4月1日よりPtr3・Ptn3の製品登録をしている方に限り、対象製品のバッテリーを定価の半額にて購入いただける特典が始まっています。(特典での購入は1回まで)
特典での購入はシナノケンシお問い合わせ窓口での直接販売のみとなります。ご注文の際は「バッテリー半額特典利用」とお伝えください。

◆シナノケンシ問い合わせ窓口 050-5804-1177
(月曜日から土曜日 午前9時30分~午後5時)

2.「レファレンスサービス」をご利用ください

「レファレンスサービス」をご存知ですか。
当館では図書に関する質問をはじめ、分からない言葉の意味や身近な疑問などについて、できる限り迅速に回答や情報提供を行っています。
質問は電話や電子メール、郵送などで随時受け付けています。「あなたの身近な百科事典」として気軽にご利用ください。

3.当館所蔵の図書の紹介

当館所蔵の「福島」にゆかりのある図書を紹介します。
貸し出しを希望する方は気軽にお問い合わせください。書名だけでなくジャンルや著者名などでもご希望の本をお探しします。 

●しのぶ・あだたらのむかしばなし 麦わらぼうしの会 著
(デイジー5時間50分・点字製作中)
福島の県北地域に伝わる民話や昔話をわかりやすく書いてまとめたもの。福島市「吾妻山の雪うさぎ」、伊達市長岡「奇跡の水」、二本松市「月夜の猫おどり」など全30話収録。

●福島の法則 福島の法則研究委員会 編
(デイジー2時間17分・点字1巻)
広く知られている福島の歴史はだいたいが会津、県北は果物を親戚からもらえる、みんな歌える「ままどおる」…。福島あるあるネタ&うんちく300を紹介。

●井深八重 会津が生んだ聖母 ハンセン病患者に生涯を捧げた
星 倭文子 著       (デイジー5時間31分・点字2巻)
英語教師だった八重は、ハンセン病と疑われて入院。誤診と判明後は看護婦としてハンセン病患者の看護に一生を捧げた-。女性史の視点から多くの関連資料を引用し、多方面から井深八重の生き方を追う。

●萬歳楽山 呪文の山はイヤシロチ
福島県国見町にある、最強パワースポット! 佐藤 力 著  
(デイジー3時間3分・点字2巻)
福島県国見町にあるパワースポット万歳楽山は、地震のときに唱える呪文「マンザイラク」の発祥の地。万歳楽山の癒しのパワーなど事例を交えて紹介するほか、万歳楽山への行程と登山道案内も掲載。

●ふくしまの苗字 200万人のルーツ 鈴木 常夫 著                  
(デイジー7時間58分・点字4巻)
中通り、浜通り、会津と、気候風土も違えば、姓氏・苗字(みょうじ)にまつわる歴史的背景や伝承もさまざま。自分の苗字に興味を持ったら、出身地からあなたのルーツを調べるのにぴったりの一冊。姓氏研究家の著者が、複雑多岐に渡る県内の多姓・珍姓・稀姓を全90市町村別に解説。

◆県点字図書館 (024(531)4950

 みんなの広場

「点字と父」

点訳奉仕員 齋藤昌美

 私の点字との出会いは小学生の頃でした。父が点訳奉仕員でしたので、点字盤を使って点訳をする姿を見ていました。ときどき、点字盤を使わせてもらい、遊んだりもしました。
 その後、点字盤からパソコン点訳に変わり、少し楽になった点訳作業を「色々な本が読めるんだ」と、父は楽しんでいました。
 しかし、高齢になり点訳を辞めることになりました。私が寂しいと感じていると、新聞に「点訳奉仕員養成講座の受講生募集」を見つけました。「これだ!」と即決し、申し込みました。養成講座は即決したことを後悔するほど苦労しましたが、なんとか奉仕員になることができ、現在も奮闘中です。
 そして、数年前より点字図書館での製本作業にも通い始めました。新規の本がほとんどですが、既存の本の直しもあります。先日、点字盤で点訳された本の直しがありました。なにげなく点訳者の名前をみると、父の名前でした。まさかの奇跡の出会いです!父は昨年他界し、一周忌目前の出来事でしたので、とても嬉しく思いました。
 私の点訳を始めるきっかけが父であったように、私と点字と父が不思議な縁で繋がっているように思いました。
 これからも、父のように長く利用してもらえる点訳図書作りを目指して頑張っていきたいと思います。

 

協力会だより

福祉体験活動での「点字体験」

点訳奉仕員・テキストデイジー編集奉仕員 安藤君代

  令和元年7月1日、毎年福島市立信夫中学校で行われている福祉体験活動の一つである「点字体験」を事務局次長の佐藤美香さん、点訳奉仕員の野地イチ子さんの二人を講師として、私も初めて参加させていただきました。
 1年生の希望者が1クラスに集まり、点字の歴史や視覚障がい者の日々の生活、点字の読み書きなどのDVDを見ながら学習し、 実際に点字器で用紙に「め」「あいうえお」「自分の名前」と打ちました。最後にタックペ-パーに自由に言葉や名前などを打ち、「点字のしおり」を作りました。
 受講者の中に外国につながる生徒さんがいて、驚くことに自国の言葉を点字で打ってくれました。
 点字にも国際化が進んでいる様子を知ることができ、私にとっても「体験学習」は貴重なものだと感じました。
 今回受講された生徒さんが「点字」を理解され、将来一人でも多くの方が、ボランテイア活動に生かされることを願います。
 私も今回の体験が、視覚に障がいのある方々のために生かせるよう、一層頑張ってまいりたいと思います。

 

◆県視覚障がい者協力会 (024(533)4085(ファクス兼用)

生活支援センターだより

1.「在宅生活訓練」のご紹介

 県障がい者総合福祉センターでは、見えない、見えにくいことで日常生活に不便を感じている視覚障がい者を対象に、在宅生活訓練のために講師(生活訓練指導員)を派遣しています。
 講師がご自宅を訪問して行う個別指導で、ご希望の生活訓練が受けられます。ご家族と一緒の受講も可能です。講師派遣費は無料ですが、歩行訓練での運賃や調理指導の材料費は自己負担となります。
 自宅や生活圏で訓練を受け、少しでも出来ることを増やし、生き生きと毎日を送りませんか?生活の質を高めましょう。

 訓練メニュー
 ・歩行訓練    ・点字
 ・音声パソコン  ・日常生活動作(調理・掃除・洗濯など)

 実施時間
 1回:90分(応募者の数、障がいの状況により考慮します)

 講師:公益財団法人 日本盲導犬協会 仙台訓練センター
     生活訓練指導員

◆問い合わせ・申込先:お住まいの市町村の障がい福祉担当窓口

 

2.生け花体験会

 当センターでは、秋に生け花体験会を開催予定です。関心のある方は、支援センターまでお問い合わせください。

 

◆県視覚障がい者生活支援センター (024(535)5275

福祉協会だより

「あん摩師等法19条裁判のその後について」

 昨年度のこの時期に、仙台地方裁判所で審議されている裁判をお伝えしました。
 この裁判の経緯は繰り返しになりますが、大阪に本部がある「平成医療学園」が、平成27年9月に晴眼者のあん摩マッサージ指圧師養成課程の新設を国(厚生労働省)に申請しましたが、平成28年2月に厚生労働大臣は「認定しない」との行政処分を出しました。これを不服として東京・大阪・仙台で訴訟を起こし、その訴状には「あん摩師等法第19条」の規定は、憲法第22条の「職業選択の自由に違反している」とあります。
 仙台地裁では、現在までに13回の口頭弁論が行われています。79席の傍聴席に対し、毎回80名余りの視覚障がい者らが東北各地をはじめ首都圏から集まり、傍聴席で裁判の行方を静かに見守っています。裁判が最も進んでいる東京地裁では、原告・被告双方の主張がほぼ出そろい、今年中には判決が言い渡されるのではないかと言われています。
 私たちは将来にわたり視覚障がい者の天職と言われる「あん摩マッサージ指圧」の職域を守るため、広く県民の皆さんのご理解とご支持を得て、全国の視覚障がい者関係団体だけでなく、さまざまな団体との連携の下、国(厚生労働省)が勝訴するまで、全力を尽くして支援していきたいと考えています。

 

 

◆県視覚障がい者福祉協会 (024(535)5275

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