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点字広報ふくしま第282号

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年11月27日更新

目の不自由な方(かた)に対して、県政の主要施策の解説や県政の動きなどを紹介しています。

編集・発行 福島県広報課

福島県点字図書館(外部リンク)

<県政の窓>すべての子どもたちが将来に希望を持てるように

すべての子どもたちが将来に希望を持てるように

 地域の方々との交流や食事づくりなどを通して、子どもたちを支援する取り組みとして、子どもが楽しく過ごせる居場所「子ども食堂」が増えています。今回は地域の皆さんの活動と、子どもの将来を応援するための取り組みを紹介します。

1 インタビュー(1) NPO法人 寺子屋方丈舎(てらこやほうじょうしゃ) 理事長 江川和弥(えがわ かずや)さん

自分を知ってくれる人が増えると会話が豊かになる

 会津若松市内3カ所で週3回、夕方4時半から7時まで子ども食堂を開いています。「夕食を取れる機会、家族と一緒に取る機会が少ない人はおいで」と言って、子どもを募っています。通っている子どもたちは小学生が中心。放課後学校からまっすぐ来て、宿題を始めて、それが終わったらボランティアの皆さんと一緒に食事を作る。一緒に作るというのが大事で、学校や家庭の出来事などを料理を作りながら、食事をしながら話す。話し相手がいるだけですごく楽しいし、子どもにとって安心できる場所になります。

必要なときに利用できる場所になりたい

 外見からは見えない子どもの課題というものを、学校だけじゃなくて、いろんな機関が見ていくという意味で、子ども食堂はいいです。この活動をすることで、ボランティアを通じて地域も元気になっていると感じます。子ども食堂が、地域の子育ての課題を解決するひとつの場所になっていけばいいなと思っています。

「ふくしま子ども食堂ネットワーク」とは

 子ども食堂のノウハウや課題を共有し、情報発信するため、昨年8月に子ども食堂の運営団体で構成するネットワークが発足しました。継続的な運営方法の共有や、新たに子ども食堂を開設する方への支援をしています。現在加盟しているのは11団体。寺子屋方丈舎の江川理事長が代表を務めています。

2 インタビュー(2) 非営利任意団体KAKECOMI(かけこみ) 代表・ソーシャルワーカー 鴻巣麻里香(こうのす まりか)さん

みんながこの場に貢献する仲間としてつながる

 白河市内で週1回、月曜日の午後3時から8時まで、子ども食堂をやっています。子どもたちが、自分にできること、したいことを考え、何か役割を担うことがうちのルール。必ず何か仕事をしてもらってます。料理もしたい子がしますし、勉強も年上の子が年下の子をサポートするかたち。みんながここに貢献して、みんなが互いにありがとうって言い合える関係をつくっています。子どもたちにとっては、何かをしたことを周りから認められて、受け入れられて、それで私がここに居ていいんだっていう自信になるんです。

自分を認めてくれる居心地のいい居場所が大切

 私は、子ども食堂は何よりも居場所としての価値があると思っています。週1回の食事でそのときおなかいっぱいになったとしても、すぐにおなかは空いてきます。ただ、居心地のいい自分の居場所があって、子どもがここにいる自分を好きになれる、そういう誇りを持てることが大切で、それが困難な状況を変える第一歩になると考えています。

3 子どもの生活実態および子育てに関する実態調査

 県では、平成28年度、福島大学の協力のもと、18歳未満の子どもを持つ家庭に対してアンケート調査を実施し、その結果をとりまとめました。
 その結果、支援を必要とする世帯において、現在行われているさまざまな支援制度が十分に知られていないことがわかってきました。そのため、関係機関の連携で支援に携わる方々のつながりを広げると共に、情報発信により、支援を必要とする世帯に効果的に届ける取り組みを進めています。

4 知ってほしい、活用してほしい、さまざまな支援制度

「将来の夢応援ガイドブック」

 子どもの将来が生まれ育った環境によって左右されることがないよう、各行政機関では子どもの将来などを応援するためのさまざまな支援制度を設けています。その制度や窓口をまとめた冊子「将来の夢応援ガイドブック」を中学校2年生に配付しています。子どもの進学や就職に加え、保護者の就職などに関する支援も掲載していますのでぜひご活用ください。
また、新小学1年生の保護者の皆さんには、支援制度の概要を掲載した「子どもの将来の夢応援リーフレット」を配布しています。

5 関係機関のつながりを広げています

関係機関の連携会議を開催

 県や市町村、民間団体などは、支援を必要としている子どもたちに対して、さまざまな取り組みを行っています。県では、これらの関係機関が連携を深めることで必要な支援が子どもたちに届くようにするため、県内7方部で協議会を開催し、教育や生活、経済的支援等について情報共有や意見交換をしています。

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<わかる県政>ふくしまの挑戦!めざせGAP認証日本一!

 GAP(ギャップ)は、世界的に注目されている農業の管理方法です。
 GAPに取り組むことで農家の誇りと食の安全性を高め、風評払拭につなげたい。そんな思いから、県が取得をサポートし、GAP認証日本一をめざしています。

1 GAPってなに?

 GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、よりよい農業を目指し、産地や農家自らがルールを決め、見直し、改善しつづけることです。GAP認証により生産工程が「見える化」され、消費者や流通業者の信頼が向上します。また、農家にとっては経営の改善や品質の向上につながり、生産されたものは農家の自信作です。

(1) 安全・安心な農産物の生産
 ・農薬はルールを守って使用する
 ・異物混入を防止する
 ・農産物を衛生的に取り扱う
(2) 環境の保全
 ・肥料は適期に適量を使用する
 ・廃棄物はしっかり分類し適正に処理する
(3) 労働安全の確保
 ・農作業の事故を防止する
(4) 行程全般
 ・記録の作成・保存など
(5) 放射性物質対策
 ・出荷前の自主検査など

2 高校生がGAP認証を取得!

 県立磐城農業高校が、県内の高校で初めてJGAP(ジェイギャップ)を取得しました。県内では4校がJGAPを取得(平成30年6月13日現在)し、ほかの高校でもこれに続こうと取り組んでいます。
※JGAP(ジェイギャップ):日本の農業者や流通業者、学識経験者などが参画して策定した第三者認証GAP

※GAP認証を取得すると、オリンピック・パラリンピックの食材調達基準をクリアします。GAPには他に、GLOBALG.A.P(グローバルギャップ)とFGAP(エフギャップ)があります。
GLOBALG.A.P(グローバルギャップ):ヨーロッパの小売業者が主導して策定した国際的に通用する第三者認証GAP
FGAP(エフギャップ):農林水産省ガイドラインに準拠した福島県が認証する公的認証GAP

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《情報ボックス》

動物愛護寄附金のご案内

 県では、動物の愛護と適正な飼い方についての関心と理解を深め、「人とペットの調和ある共生」を目指していくため、「福島県動物愛護基金条例」を7月13日に制定し、動物愛護寄附金の受付を始めました。
皆さまからの寄附金は、動物愛護センターでの保護された犬猫の譲渡の推進に活用させていただきますので、ご協力をお願いいたします。
 寄附の申込方法については、下記までお問い合わせください。
 問い合わせ先 県庁食品生活衛生課 ☎024(521)7245

「資源を大切に チャレンジふくしま ごみダイエット!」参加家庭募集中!

 資源を大切にし、ごみを減らすことにチャレンジしませんか?
10月~11月の間の1週間以上をチャレンジ期間とし、3R(家庭ごみになるものを減らす、くり返し使用する、資源として再び利用する)に取り組みましょう!
 参加者の中から抽選で20名に「ふくしま満天堂」の商品詰め合わせをプレゼントします!

対象

 県内にお住まいの一般家庭

応募方法

 チャレンジした内容をホームページまたはチラシ(県各地方振興局等に設置)に掲載された取組報告書に記入し、郵送、FAXまたはメールでご応募ください。

応募期限

 12月12日(水曜日)

問い合わせ先

 県庁一般廃棄物課 電話番号:024(521)7172

ホームページ

 ふくしまごみダイエット 検索

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点字図書館だより

1.「移動点字図書館in西会津町」について

 西会津町で「移動点字図書館」を開催します。家族や友人など皆さんでぜひご来場ください。参加は無料で、どなたでも参加できます。

日時

 11月18日(日曜日) 午前10時30分~午後3時30分

会場

 野沢体育館(旧西会津小学校体育館)(西会津町野沢字下小屋上乙3308番地)

内容

 (1)点字・録音図書の展示、利用登録の相談
 (2)点字体験・デイジー図書再生機の体験
 (3)盲導犬や白杖を使った歩行体験
 (4)音声読み上げパソコン、身近な便利グッズの紹介
 (5)福祉機器・用具の展示・紹介

後援・共催

 西会津町(共催)・喜多方市(後援)

2. 触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ

「佐藤玄々(さとうげんげん)の動物たちを楽しもう」のご案内

日時

 11月3日(土・祝) (1)午前10時30分~正午 (2)午後2時~3時30分

会場

 県立美術館 講義室・企画展示室 (福島市森合)

講師

 宮坂 慎司 氏 (筑波大学芸術系助教)

協力

 半田 こづえ 氏(明治学院大学非常勤講師)、真下 弥生 氏(ルーテル学院大学非常勤講師)

参加費

 無料

対象

 中学生以上の視覚障がい者 各回5人程度

内容

 企画展「生誕130年 佐藤玄々展」にあわせ、福島の木彫家・佐藤玄々が制作した動物彫刻を何点か取り上げて、視覚障がい者、晴眼者一緒に鑑賞します。素材の木の質感、彫る時の音など、さまざまな観点から玄々の彫刻を楽しみましょう。(午前、午後とも同じ内容です。どちらかの時間帯でご来場ください。)

申込方法

 電話で当館にお申し込みください。

申込期限

 10月19日(金曜日)

3. 点字広報ふくしまの目次項目一部変更のお知らせ

 目次ページ新刊図書案内の部分をより詳しく1.点字図書、2.デイジー図書と追加することとなりました。
 なお、点字版についてはこれまで通りとなっております。

4.携帯電話番号・メールアドレスの登録について(お願い)

 7月の西日本豪雨災害に遭われた視覚障がい者情報提供施設より、利用者登録データに固定電話で登録している方が多く、安否確認ができず支援が遅れたと反省のご意見がありました。
 これを受け、当館では、災害時にも利用者の皆さまと連絡が取りやすいように、携帯電話番号及びメールアドレスの登録をしていただくようお願いすることとしました。個人情報は、福島県個人情報保護条例を遵守し、取り扱いには十分注意しますので、固定電話で登録していると思われる方は、ぜひ、携帯電話とメールアドレスをご登録くださるようお願いします。
 なお、当館に登録している奉仕員の皆さまも有事の際に連絡が取りやすいよう、同様に携帯番号とメールアドレスをお知らせいただくようお願いします。
 ◆県点字図書館 電話番号:024(531)4950

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みんなの広場

「点字を覚えてよかったこと」利用者 笠原 憲二(かさはら けんじ)

 私は間もなく古希を迎えます。30代に三療(さんりょう)の資格を得るため点字を覚えました。以来点字図書館の皆さまにお世話になっております。点字を覚えてよかったことは、視力が弱くこれまであまり読めなかった本が点字図書館の皆さんのおかげで色々な点字図書を読めるようになったことです。当時、松本清張や赤川次郎の点字図書を時間はかかりましたが楽しく読ませていただきました。また白河点字友の会の会長さんはじめ皆さんにはパソコンの操作を教えていただきました。インターネットやメールができるようになり、インターネットサピエ図書館に接続し、録音図書や文春や朝日などの週刊誌を聞いて楽しんでいます。そして町福祉協議会の方やボランティアの皆さんのご支援のおかげで県社会福祉協議会よりサウンドテーブルテニスの卓球台を寄贈していただきました。ボランティアの皆さんと共に会員12名で楽しくプレーし、時には小旅行にもお付き合いしていただき何かとお世話になっております。
 このように多くの皆さんにご支援ご協力をいただき年齢を忘れて楽しく過ごせることをとてもありがたく感謝しております。

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協力会だより

点字体験学習に参加してまいりました 点訳奉仕員(福島県視覚障がい者協力会長) 古川雅之

 福島市立信夫中学校では、毎年1年生が福祉体験学習を行っており、今年もその一環として点字体験学習の講師依頼が本会にありました。
 私は、点訳奉仕員1年生ではありましたが、ぜひ経験してみたいと考え、点訳奉仕員の先輩講師陣に加えていただき、参加してまいりました。
 点字体験は、1年生の希望者が1クラスに集まり行われました。
 点字の仕組みをVTRで学習し、さっそく一人ひとり点字器で点字を打ちました。
 最初に、6点すべてを打つ「め」を、次に「あいうえお」を打ち、慣れてきたところで、自分の名前をそれぞれ打ちました。
 最後に、めいめいメッセージを点字で打ったしおりを作成し、修了となりました。
 修了した生徒さんに、点字が打ってある、瓶や缶などを見せたところ、点字一覧表を見ずにその点字を読みはじめたので、理解の速さに驚くとともに、興味をもっていただいたことを実感できました。
 最後に、障がい者に対して思いやりをもち、声をかけて助け合うようにしましょうとお話をして、体験学習は終了となりました。
 体験学習を希望する団体様や、講師を経験してみたい奉仕員さんは、本会事務局へご連絡ください。体験学習をした方も、講師をした方も、どちらも大変有意義な経験となることは間違いありません。
◆県視覚障がい者協力会 電話番号:024(533)4085(ファクス兼用)

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生活支援センターだより

1 秋の教室のご案内

(1) 白杖歩行スキルアップセミナー

 歩行の専門家から白杖の使い方、単独歩行を学びましょう。

日時

 11月10日(土曜日)午前10時~12時

講師

 歩行訓練士 渡邊 純代 氏

人数

 若干名

(2) 文学講座(百人一首)

 点字付きカルタや坊主めくりで遊びましょう。

日時

 11月24日(土曜日)午後1時~午後3時

講師

 福島県立視覚支援学校教諭 渡邊 寛子 氏
 各教室に関する詳細は支援センターまでお問合わせください。

2 センター展示品のご紹介

 今年度、新たに白杖2種類を展示品に追加しました。
(1)セガワケーン(折りたたみ)・・・材質が100パーセントカーボンなので、軽くて丈夫です。また、つなぎ部分が精密なため、がたつきが感じられないのが特徴です。スタンダードとパームチップをそろえました。価格は、スタンダード 5,850円、パームチップ 8,650円です。
(2) キザキケーン(子供用)・・・アングルグリップという新しい握りの杖で、長さは83センチから調整できる伸縮式の白杖です。価格は、スタンダード 6,500円です。
使用体験出来ますので、支援センターまでお問合せください。

◆県視覚障がい者生活支援センター024(535)5275

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福祉協会だより

 「あん摩師等法19条裁判のその後について」

 昨年度のこの時期に、仙台地方裁判所で審議されている裁判の事をお伝えしました。
 繰り返しになりますが、視覚障がい者である本福祉協会会員をはじめ、県内はもとより全国の視覚障がい者が生活の糧としている「あん摩マッサージ指圧」の職域を巡って、現在、東京・大阪・仙台で裁判が行われています。
 この裁判の経緯は、大阪に本部がある「平成医療学園」が、平成27年9月に晴眼者のあん摩マッサージ指圧師養成課程の新設を国(厚生労働省)に申請しましたが、平成28年2月に厚生労働大臣は「認定しない」との行政処分を出しました。これを不服として東京・大阪・仙台で訴訟を起こし、その訴状には「あん摩師等法第19条」の規定は、憲法第22条の「職業選択の自由に違反している」とあります。
 仙台地裁では、現在までに8回の口頭弁論が行われています。79席の傍聴席に対し、毎回80名余りの視覚障がい者が東北各地をはじめ首都圏からも集まり、傍聴席で裁判の行方を静かに見守っています。
 私達は将来にわたり視覚障がい者の天職と言われる「あん摩マッサージ指圧」の職域を守るため、広く県民の皆さまのご理解とご支持を得て、全国の視覚障がい者関係団体だけでなく、さまざまな団体との連携のもと、国(厚生労働省)が勝訴するため全力を尽くしていきたいと考えています。

◆県視覚障がい者福祉協会 電話番号:024(535)5275

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