点字広報ふくしま第272号
県政の窓
自信と誇り、ふくしまの米
日本でも屈指の米どころ、福島県。日中は気温が高く、夜は低いという寒暖差の大きい福島の気候が、おいしい米づくりに適しています。平成27年産の収穫量は、全国で5番目。豊かな風土で育った米は、食味でも高い評価を得ています。
県内では、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」に加え、新しい品種の生産も増えてきています。栽培にこだわった自慢のお米のブランド化や、お米を使った6次化商品開発の取り組みを紹介します。
【インタビュー1】 県農業総合センター 小林恭子副主任研究員
「新しいお米の品種『里山のつぶ』」
平成27年に県の奨励品種となった「里山のつぶ」は、冷害に強い米を作ろうと何度も試験を繰り返して開発を進めてきたもので、研究者の長年にわたる思いが詰まっています。
「里山のつぶ」は、寒さや病気に強く倒れにくい、収穫量が多いなど、栽培しやすい品種です。米粒は大きく、食べたときにしっかりとした歯ごたえと適度な粘りがあります。
標高300m以上の中山間地が適していますので、該当地域の農家の皆さんはぜひ栽培してください。来年秋には流通販売される予定です。たくさんの方に「里山のつぶ」を食べていただきたいですね。
【インタビュー2】 そうま天のつぶブランド協議会 会長 濱田賢次さん
「そうま天のつぶ」
県が開発した「天のつぶ」は、粒が大きくて量も採れ、相馬地方に合っているということで、生産が始まりました。米の消費量が落ち込む中、「天のつぶ」を作っても売れなければ意味がない。では、6次化で米の消費拡大を図ろうということで、まず日本酒を作りました。昨年には、協議会を起ち上げ、今年8月には、プレミアム大粒米、たこ飯の素、しらす飯の素、ライススイーツ、ライスクッキーを開発しました。首都圏を中心にPRを進めています。震災で米が作れなくなり、農家は将来への不安があります。「米を作っても売れる」という意識を持ってもらうため、6次化で多くの消費者に天のつぶを知ってもらい、今度は米も食べてみようという流れを作っていきたいです。積極的に歩いて宣伝し、いろいろなことにチャレンジしていきたいですね。
【いろいろあります、ふくしまのブランド米】
1 いなわしろ天のつぶ(猪苗代町)
猪苗代町で生産される県オリジナル水稲品種「天のつぶ」をブランド化。会津磐梯山の清水に育まれた伝統の会津米がさらに進化。多くの江戸前寿司老舗からも高く評価される。
問い合わせ先 JA会津よつば 電話 0242(62)4211
2 あさか舞(郡山市)
郡山市で生産される「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」の一等米。安積平野の肥よくな土壌、猪苗代湖などからの豊かな水と、米づくりに適した気候に恵まれている。“安積平野で作られたおいしくて舞うような気持ちになる米”。
問い合わせ先 郡山市園芸畜産振興課 電話 024(924)3761
3 そうま天のつぶ(相馬地方)
相馬地方で生産される県オリジナル水稲品種「天のつぶ」をブランド化。震災復興のシンボル米と位置付けられる。粒の大きい「天のつぶ」のうち、さらに大粒のみを厳選した「プレミアム大粒米」を開発。
問い合わせ先 JAふくしま未来 電話 0244(67)2702
4 天栄米(天栄村)
天栄村で生産される「コシヒカリ」の一等米。漢方生薬が主成分の肥料を使用した「漢方環境農法天栄米」をはじめ、「GPR特別栽培天栄米」や「特別栽培天栄米」がある。
問い合わせ先 天栄村観光商業協同組合 電話 0248(85)2547
5 ぼたん姫(須賀川市)
須賀川市で生産される特別栽培米の「コシヒカリ」の一等米。阿武隈川流域の肥よくな土地と奥羽山系、阿武隈山系の豊かな清流に恵まれた環境で生産される。
問い合わせ先:JA夢みなみ ☎0248(72)5219
6 白河産コシヒカリ(白河市)
今秋新発売の白河市で生産される「コシヒカリ」の一等米。清らかな水や昼夜の寒暖差などにより、食味に優れたお米。「白河だるま」をモチーフにした紅白のパッケージでブランド化を図る。
問い合わせ先 白河市農政課 電話 0248(22)1111
7 Iwaki Laiki(いわき市)
品種はコシヒカリ。「Laiki」はハワイ語で「神聖な食べ物であるお米」という意味。パッケージはいわき市を代表するフラガール、塩屋埼灯台、サンシャインいわきの太陽、ココスヤシ、ハイビスカスをモチーフにしている。
問い合わせ先 いわき市農業振興課 電話 0246(22)1147
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年末年始の事件・事故防止
年末年始は、強盗事件、なりすまし詐欺被害、雑踏事故、交通量の増加による交通事故の発生などが懸念されます。
関係機関・団体や警察などが一体となって事件・事故防止活動に取り組みます。皆さん、安全と安心の確保のため次のことに気をつけましょう。
●詐欺被害に遭わないよう不審な電話に注意しましょう。
●外出するときは戸締りを確認しましょう。
●車に乗るときは、全席でシートベルトを着用し、交通事故防止に努めましょう。
●飲酒運転は絶対にやめましょう。
問い合わせ先 県警察本部生活安全企画課 電話 024(522)2151
認知症に関する相談をお受けします
認知症のご本人や家族の方の不安や介護における悩み、認知症の症状や行動への対応の仕方などについて、認知症介護の経験者が相談に応じます。
■相談窓口 認知症コールセンター 電話 024(522)1122
■受付時間 平日 午前10時~午後4時 (祝休日・年末年始を除く)
【面接相談 】
日時 月2回(第2木曜日、第4金曜日)
午後1時~午後4時(要事前予約)
場所 県社会福祉協議会(福島市渡利)
問い合わせ先 県庁高齢福祉課 電話 024(521)7165
Jヴィレッジ復興寄附金
Jヴィレッジの平成30年夏一部再開・平成31年4月全面再開に向けて、全国初となる「全天候型練習場」建設などのための寄附金を募集しています。
申込方法下記ホームページからお申し込みください。
■寄附金額 個人:1口2,000円から
■記念品等 Jヴィレッジサポーターカード(全員)
1万円以上寄附いただいた方への特典
(1)Jヴィレッジ再開後の宿泊半額クーポン
(2)全天候型練習場へのネームプレート設置
その他この寄附金は寄附控除の対象となります。
問い合わせ先 県庁エネルギー課 024(521)7116
犬や猫を大切に! 責任を持って飼いましょう
「犬279」「猫2,477」、この数字は、昨年度に県内で殺処分された犬と猫の数です。殺処分される犬、猫を一頭でも減らすため、ペットは最後まで責任を持って飼育しましょう。
○不幸な子犬や子猫を増やさないように、不妊・去勢手術を受けさせてください。
○迷子や災害時に備えて、ペットには迷子札やマイクロチップをつけましょう。
○不幸な子猫の繁殖や事故防止のために、猫は室内飼いをお薦めします。
問い合わせ先 県庁食品生活衛生課 電話 024(521)7245
▲このページのトップへ点字図書館だより
1 利用者アンケート調査のお願い
点字図書館の今後の業務に生かしていくために「利用者アンケート調査」を行います。点字広報に同封したアンケートにご協力ください。回答は、無記名で構いません。選択肢については、点字版は当てはまる数字をつぶすか別紙に記入してください。墨点字版は〇印を付けてください。点字図書館のより良い運営のために、利用者の皆さんのご意見をお寄せください。
■回答期限 3月末日
■提出方法 同封の返信用封筒をお使いください。郵送による回答のほか、電話やメールでの回答も受付いたします。
電話 024(531)4950 メール fukushimatenji@ad.wakwak.com
2 音声解説付き映画の上映会開催のお知らせ
登場人物の動きや背景など、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイド付きの映画を上映します。
予約不要、参加無料です。直接会場までお越しください。
■日 時 2月23日(木曜日) 午前10時~12時30分
■会 場 県点字図書館 閲覧室
■タイトル 「天地明察」
3 施設見学について
当館では、学校やグループ、個人の方の施設見学を随時受け付けています。
内容は、点字図書館の概要、視覚障がい者理解、点字・録音図書の紹介、点字体験などです。
日時、内容、所要時間など、希望に合わせて調整しますので、事前にお問い合わせください。
4 新刊図書案内のメール配信について
当館に新しく蔵書した図書を、毎週メールでお知らせしています。
定期的に配信しますので、希望する方は携帯電話、パソコンなどのメールアドレスをお知らせください。
◆県点字図書館 024(531)4950
みんなの広場
みんなの広場
「点字図書館のつどい」に参加して 利用者 影山 正三(かげやま まさみ)
私がこの行事に参加しようと思ったのは、視覚障がい者福祉協会に所属されていない視覚障がい者の皆さんや点字図書や音訳図書を製作されておられる皆さんと直接お会いすることが出来る機会でもあると思い、ここ10年余りは極力参加させていただいております。
今年の午前中は箏曲家の澤村祐司さんの箏の演奏でした。心地よい音色に一瞬眠気を覚えた瞬間もありましたが、箏だけの演奏だけではなく弾き語りのような楽曲があったり、曲間のトークがとても楽しく、あっという間にお昼となりました。
昼食を済ませた後は、手引きのボランティアさんにお世話になり福祉用具のブースに行き、興味があった便利グッズなどを試しつつ3点ほど購入することができ、とても満足できました。そして、最後に新潟大学工学部の皆さんが製作した触地図のブースに立ち寄り日本地図を触らせていただきました。湖や山脈・海岸線などとてもリアルに再現されていて驚かされました。また、自分の住所を言っただけで自宅周辺の触地図を2・3分ほどで作っていただき、再び驚かされました。本当に素晴らしい体験をさせていただきました。
来年は夏の開催になるそうですが、手引きのボランティアさんが駅のホームまで送り迎えしていただけるので、単独歩行に自信のない人でも充分に参加できると思いますので、まだ参加したことのない視覚障がいをお持ちの方も是非一度参加してみてはいかがでしょうか?きっと素晴らしい体験ができると思います。
協力会だより
デイジ-図書って何だろう ?
本会では、プライベ-ト点訳や県点字図書館から委託を受けて点字図書の製本、デイジ-図書の編集などの業務活動を行っています。前回は点字図書の完成までを紹介しましたが、今回はデイジー図書について紹介します。
1 デイジ-(DAISY)図書とは
DAISY=Digital(デジタル)
Accessible(アクセシブル)
Information(インフォメ-ション)
System(システム)の略です。
日本語では、「アクセシブルな情報システム」という意味です。デイジ-は、スウェ-デンで開発され、日本だけではなく、国際的な標準規格です。
2 デイジ-図書の作り方
(1) デジタル録音の音声デ-タをパソコンで、専用のソフトを使い、利用者の方が聞きたいペ-ジを探しやすいように「ペ-ジの番号付け」などの編集をします。
(2) 編集が終わった音をCDに書き込むと、「デイジ-図書」
の完成です。
3 デイジ-図書を聞くには
(1) 市販のCDプレイヤ-では聞くことができません。
(2) 再生ソフトを備えたパソコンやデイジー図書再生機(プレクストーク)などで聞くことができます。
(3) サピエ図書館からダウンロードして聞くこともできます。
◆県視覚障がい者協力会 024(533)4085(ファクス兼用)
生活支援センターだより
1 調理教室のご案内
今回は「お酢」をテーマに「ちらし寿司」作りに挑戦します。簡単なレシピをご紹介しますので、ひな祭りにご家庭で作ってみてはいかがですか。そのほかに、すまし汁、季節のデザートを作ります。
■日 時 2月15日(水曜日)午前10時~午後1時30分
■場所 視覚障がい者生活支援センター 調理室・和室
■講 師 菅野 恵美子 氏
■定 員 5名程度
■参加費 500円(材料費)
■申し込み開始日 1月31日(火曜日)から(先着順)
■申込方法 下記、支援センターまでお電話ください
2 サークルのご紹介
当センターでは、毎月第1木曜日の午後1時から唱歌・童謡を歌う会(コスモス会)を開いています。見えない、見えにくいことからくる悩みごとを同じ視覚障がいの仲間たちに相談できる場でもあります。便利な機器の使い方、ちょっとした生活の工夫を知る機会にもなります。サークル活動ですので、どなたでも気軽に楽しめます。一度見学してみませんか。
詳しくは下記支援センターまでお問い合わせください。
◆県視覚障がい者生活支援センター 024(535)5275
福祉協会だより
ラジオ福島から音の出る信号機と卓球台が寄贈される
ラジオ福島のチャリティーミュージックソンからのご支援をいただき、本協会で設置をお願いした交差点で、今年度も「音の出る信号機」が新たに稼働しました。場所はJR常磐線いわき駅前のラトブ北西の交差点です。
11月24日の午後に寄贈式が行われ、阿曽会長と地元いわき市の協会会員が参加して渡り初めが行われました。
また、支援センターにはラジオ福島からSTT(サウンドテーブルテニス)用の新しい卓球台が寄贈されました。今まで設置されていた卓球台は、平成7年に県内で開催された第31回全国身体障害者スポーツ大会で使用されたものでした。
早速、新品の卓球台を使用し地元福島市の協会会員をはじめ、多くのSTT愛好家の皆さんに使用していただいています。
◆県視覚障がい者福祉協会 024(535)5275