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県民会議は、独立行政法人北方領土問題対策協会等が実施する各種事業に参加者を派遣しています。 (※職・氏名等は参加当時のもの) 教育指導者研修会平成16年度参加者 伊南村立伊南中学校教諭 室井辰生8月12日(木)から13日(金)にかけて、北海道根室市の歯舞中学校と北方四島交流センターで北方領土問題教育指導者研修会が開かれました。各県や政令指定都市等から学校関係者が参加し、北方領土実践授業や洋上視察などを含む北方領土問題の現状を研修しました。 私は、この研修会への参加を打診された時、正直言って困りました。北方領土と聞いてかなり遠いところへ行かなければならないと感じたことや、社会科の授業で北方領土問題については、15分ほどの扱いで北方四島の名称と位置を確認する程度でしたから、あまり深く考えたことや知識にも乏しい状態だったからです。しかし、反対に現地を自分の目で実際に見たいことや大いに自分の勉強にもなるだろうと期待も高まりました。そんな訳で、この研修会に参加させていただきました。今回のいろいろな研修で感じたことを率直に報告させていただきたいと思います。 1.福島から根室市まで(8/11(水))自宅を朝の7時に出発し、福島空港から北海道新千歳空港を経由、中標津空港に午後2時到着。そこから根室駅までバスで1時間30分。ホテルには、午後4時頃到着。国内線を乗り継いでの1日移動は、さすがに、距離感を感じた。根室に近づくにつれて、北方領土返還要求の看板が目立った。駅前交番の看板には、ロシア語らしき文字が書かれており、ロシアとの交流がうかがえる。日本でありながら、そういうところなんだと改め感じた。せっかくだからと夜、かにを食べに外に出た。北海道といえば、たらばがにとずわいがにしか知らない私は、根室の「花咲がに」に感動した。 2.研修会1日目(8/12(木))(1)根室市長のあいさつ 根室市長さんの話の中で、来年2月ロシアのプーチン大統領が来日する予定とのこと。そこから北方領土問題が少しでも進展すれば良いと思った。小泉首相も北方領土問題を進展させたい意向なので、何か話し合いがあると期待している。  (2)元島民の体験談 択捉島出身の鈴木さんは、現在65才。終戦後ロシア人がやってきて島を占領。3年後、10才のとき島を出され樺太に連れて行かれたとのこと。当時の択捉島や樺太での生活の様子を詳しく話していただいた。このように元島民の方で体験談を話せる人がだんだ少なくなっている現状を考えると早急に解決策を現実的に考える必要性を感じた。
 (3)北方領土問題の模擬授業 3グループに分かれて参加した全国の生徒に模擬授業が行われた。北方領土問題の歴史的な流れや地理的な内容などを丁寧に整理したとても良い授業であった。普段、何気なく簡単に流している北方領土の学習を自分自身反省した次第です。この研修で求めているのは、こういった模擬授業を参考にして、各県に帰って北方領土問題の授業に取り組み、問題意識を高めてほしいということではないかと痛切に感じた。
 (4)洋上視察 この日は、天候に恵まれ霧やガスがほとんどない状態であった。根室海上保安部の巡視艇「くなしり」で洋上視察を行った。国後島が良く見える状態。滅多にないということで写真を数枚撮っておいた。まもなく中間線というところで引き返した。近くて遠い国後島が実感できた。「ビザなし交流」がなされていることから、こういった視察も上陸までできればさらに参加者の意識も高まったのではないだろうか。少し残念ではあるが、これが現実だと自分に言い聞かせた。
3.研修会2日目(8/13(金)) (1)北方領土壁新聞づくり参観 前日知り得た知識をフル活用して、中学生が一人一人壁新聞づくりに挑戦していた。 意識づけを図ることとして非常に良い作業である。 また、この研修会の成果が現れる貴重な資料でもあるので、今後も続けてほしいと思いながら見学をしていた。 さらに、全国の学校にもさまざまな方法で発信してほしいと思った。
(2)意見交換 全国の中学校で北方領土問題がどのように取り上げられているか意見交換が行われた。 主なものを紹介します。 - 時数が少ない現状では、北方領土問題を時間をかけて充分な指導できない状況であること。
- 地理では、北海道を扱う時間が以前より減ったこと。
- 学校教育の中では、事実を伝えることが大切なこと。
- 各都道府県と北方領土のつながりのある資料を増やしていくこと。
- ロシア人にとっては、北方領土問題が存在していないということ。
- 日露通好条約については、今まで授業でスポットがあてられていなかったこと。
- 次の世代に伝えることは、社会科だけではなく学校教育全体で取り組んでいく必要があること。
4.研修のまとめ今回の研修を通して、ロシアと日本との認識の違い、二国間の歩み寄り、早期の条約締結、日本政府の今後の取り組みなど、将来的な課題が山積している現状をさらに日本全国に広めていく必要を大きく感じた。その広報活動の一つとして、若いシンガーがつくった歌「ぽんぽん船で帰りたい」は、今まで以上に元島民の切実な訴えをアピールするものとなってとても良いと感じた。北朝鮮による拉致問題のように政府が真剣に解決の道をつくることで問題解決の糸口をつかむことが出来るのではないかと思った。
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